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概要

幕末期、諸国に点在する有力勢力『雄藩』(ゆうはん)のうち「尊王倒幕」「富国強兵」をとする一大革命運動で連携し、明治維新による新国家体制で強力な実権を握った薩摩長州土佐肥前4藩の頭文字を列挙した通称。

廃藩置県後に整備された官僚制度によって政府中枢をこの4藩出身者が占有する統治体制『藩閥政府』に対する侮蔑の意味も持つ。

各藩出身の代表人物

長州藩

毛利敬親、木戸孝允桂小五郎)、大村益次郎伊藤博文山縣有朋、井上馨など

土佐藩

山内容堂(山内豊信)、後藤象二郎、板垣退助(乾退助)など

肥前藩

鍋島閑叟(鍋島直正)、江藤新平大隈重信、副島種臣など

※上記一覧は明治維新で活躍しつつ中央政府で上級官職に就いた経験のある人物の代表例であり、高杉晋作坂本龍馬などは除外

読みの疑問

現在、読みには「さっちょうとひ」「さっちょうどひ」の2つがあり、どちらも正しい読みとして許容、使用され、一般的には前者の読みが多用される。しかし、より正確性を追求した場合は「土」の読み方の根拠に重点が置かれ、

  1. 律令制に基づく分国区分『令制国』で使用された土佐の別称「土州」(どしゅう)
  2. 日本初の軍歌・官軍行進曲とされる『宮さん宮さん』(トコトンヤレ節)の歌詞「狙い外さず狙い外さず どんどん撃ち出す薩長土(さっちょうど) トコトンヤレトンヤレナ」「薩長土肥(さっちょうどひ)の薩長土肥の 先手に手向いする故に トコトンヤレトンヤレナ」

の2点に見る歴史背景から後者の読みが正しいとされている。

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薩長土肥の編集履歴2017/07/18 21:08:20 版