『ドラゴンクエストⅡ』の登場人物である。
概要
サマルトリア国の王子。のんびり屋で寄り道好き。ローレシアの王子に出会う為に旅立ち、幾多のすれ違いの末に、その中間地点で休憩している所でようやく仲間になる。妹(サマルトリアの王女)がいる。
HP・MPがそこそこあり、ローレシアの王子ほどではないが、装備もそこそこのものが装備でき、なおかつ回復呪文も覚える僧侶タイプのキャラ。ムーンブルクの王女ほどではないが、攻撃魔法も使える。
ファミコン版の特性は呪文も攻撃もこなせる万能キャラ・・・・・・というより、実情は呪文も直接攻撃も打たれ強さも今一つで、中途半端あるいは器用貧乏の振りをした単なる貧乏と言った方が近く頼りない面があった。最強武器は中盤にさしかかる頃に購入可能な鉄の槍というのが象徴的。一応、実ダメージなら「はやぶさの剣」が上回ることがあるが、買値が非常に高く通常プレイの範囲ならコストパフォーマンスが非常に悪い。そのため、彼の最終武器として使われることはまずないだろう。
しかし、回復魔法はベホイミまで覚えるためフィールド上でのMP回復手段がレアアイテムしかないDQ2ではムーンブルクの王女のMP負荷を減らせるし、復活呪文の「ザオリク」は彼しか使えないため復活のハードルが高いDQ2では貴重なザオリク要員である。
実際彼の使う呪文は冒険において必須とも言える活躍をしてくれ、そもそも3人パーティーであるDQ2において彼の貢献度は世間一般の評価よりも遥かに高いものである。……蘇生呪文を使う重要なキャラの癖に戦闘に入ると真っ先に死亡したりするので、余計役立たずな印象を持たれている面も否めないが。
以上のように、特に戦闘では頼りない面が目立つ彼だが、実は最高レベル45付近、具体的にはレベル40あたりから一気に能力が伸びる晩成タイプでもある。
しかし、必要な経験値が莫大である点、ゲーム後半の攻略難度の高さによる死亡率の上昇、彼自身の死にやすさ、そしてなによりも通常プレイではそこまでレベルを上げなくてもクリア可能という理由で、そこまで育てるプレイヤーがほとんどおらずその真価があまり知られていないという、ある意味では悲運のキャラ。
そんな彼もリメイク版では、ステータスこそ変わらないものの「ひかりのつるぎ」や「ロトのつるぎ」といった強力な武器が装備可能になり、さらに既存の武器防具の性能強化にも助けられているため、だいぶ強化されている。別名トンヌラ、あるいはすけさん。
ちなみにスーパーファミコン版に限り、「マヌーサザラキ」や「サマルカンスト」といった彼を強化する裏技(バグ技)が存在する。
彼の「不器用貧乏」な印象から、後のシリーズ作品、場合によってはドラクエ以外のRPGにおいても「何でもできるが何をやらせてもパッとしない」キャラを「サマル」と呼ぶことがある。
ちなみにドラクエシリーズでは6、7の「魔法戦士」という職業がこれに近いと良く言われる。
名前
ローレシアの王子に合わせてデフォルトネームが決まっている。
各作品における彼の名前設定は以下の通り。
ゲームブック(エニックス):カイン
ゲームブック(双葉社):クッキー
小説版:コナン
CD:コナン
CDシアターでは佐々木望が声を担当。小説ではムーンブルク王女に思いを寄せていたが、彼女はローレシア王子と結ばれたので、身を引く。
その後ルプガナで魔物に襲われていた少女と結ばれた。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンクエスト ドラクエ ドラゴンクエストⅡ ドラゴンクエスト2 ドラクエ2 DQ DQ2