演:宍戸開
概要
かつて鳳ツルギと共にドン・アルマゲから宇宙を救った88星座の戦士達の一人で、オリオン座の戦士。
「オリオン座最強」を自称するのは伊達ではなく、武器として携える棍棒(先端に星型の突起がついている)から発する衝撃波は3人のフクショーグンを一撃で跪かせ、オリオン座の星図を模した光のシールドはいかなる攻撃にも耐えられるなど、その力は絶大。
彼からアルゴ船の要の一つであるリュウコツキュータマを託された惑星キールの精霊・エリス曰く「不死身の力を犠牲にアルマゲを倒し傷ついたツルギを、いずれ来るかもしれないアルマゲの復活に備えてコールドスリープさせたのでは?」との事。
ちなみに既婚者で、生まれたばかりの子供は妻と共に妻の実家があるシシ座系の惑星に避難しているらしいが…!?
本編での活躍
Space.28のラストで倒れていた過去組を険しい表情で見ていたカットを経て、Space.29にて正式登場。
現代からトケイキュータマを使って過去(333年前)にやってきたラッキーと遭遇後、ラッキーを襲おうとしたデスワームと交戦。
この時にキューエナジーをチャージされていないトモキュータマをデスワームに食べられてしまった(同時にSpace.11で登場したデスワームがこの個体だと判明している)。
最初こそラッキー達の言う事が信じられなかったが、自身がコールドスリープさせた筈のツルギが目の前にいたり、ツルギの口からも「チキュウへ不時着して間もなく倒した筈のアルマゲに襲われた」「未来の宇宙がジャークマターに支配されてしまった」と聞かされたり、その上ツルギと共に倒したはずのテッチュウ・アキャンバー・ククルーガが出現するに至っては、その事実を信じざるを得なくなった。
その後は歴史を変える事になってもアルマゲを倒そうとするキュウレンジャーの面々と共闘を決意し、ラッキーと見事なコンビネーションでアキャンバーを撃破したが、なんと直後にドン・アルマゲ本人が襲来。圧倒的な猛威の前にキュウレンジャーは手も足も出ず、ラッキーが瀕死の重傷を負ってしまう。
ホウオウキュータマの力で、自分の命を懸けてまでもラッキーを回復させようとするツルギを引き留めようとするが「こいつは宇宙を救う奇跡を起こし得る男。絶対に死なせない」とツルギの決意は固かった。
そしてアキャンバーを倒した時にラッキーと自分の間で凄まじいパワーが発現した事、ラッキーがシシ座系出身とツルギから告げられた事から、オライオンもまたある事実に気づく。
やがてドン・アルマゲが再び出現しオライオンとキュウレンジャーが立ち向かう物の、やはり軽々と蹴散らされてしまうがそこへツルギを犠牲にする事なく復活したラッキーが参戦。
「宇宙は、宇宙に生きるみんなのものだ!」と声を合わせて叫ぶラッキーとオライオンの前に、またも不思議な力が発動…その時オライオンはラッキーに、「お前にはオリオン座とシシ座、2つの星座系の血が流れている」「お前は……俺のはるか未来の子孫だ」と告げた。
そして2つの星座の力を受け取ったラッキーはシシレッドオリオンに変身し、見事ドン・アルマゲを打ち倒した。
戦いが終わった時にラッキー達が見つけたのは、満足げな表情で息絶えたオライオンの姿………
彼は最初のドン・アルマゲとの戦いで腹部にかなりの深手を負っており、無理をすれば死は免れず愛する者とも再会できなくなると知りながら、ラッキーに宇宙の命運を託す為に己の命を燃やし尽くしたのだ。
オライオンの亡骸を埋葬後、彼に代わって救世主の伝説を語り継ぐためにショウ司令とチャンプがこの時代に残り、ラッキー達は元の時代へ戻っていった。
彼の残した遺産はショウ司令によって発見され、キュウレンジャー達の危機を救う事になる。
余談
名前はオリオン座の英語読み。
「オリオン」と「ライオン」でダブルミーニングにもなっている。
東映公式サイトでは、役者の紹介においてウルトラマンマックスの長官役という誤った情報が載せられていた(実際は隊長。現在は修正済み)
また、演者の実父である宍戸錠氏は、かつてスター・ウォーズの1作目の公開に便乗して円谷プロが制作(※同社の設立15周年記念も兼ねている)したスペースオペラ特撮スターウルフ(後に『宇宙の覇者 スターウルフ』に改題)のレギュラーであり、ギリシャ神話の登場人物名を冠した宇宙船(バッカスⅢ世)の艦長を演じた。