冬月
ふゆつき
ここでは、大日本帝国海軍の駆逐艦について論ずる。
駆逐艦「冬月」
秋月型駆逐艦の8番艦。艦名は「冬の月」。本艦から、艦橋の大型化などの変更が加えられたため、冬月型として区分する分類法もある。
1941年度計画(マル急計画)による乙型一等駆逐艦の第361号艦として、舞鶴海軍工廠で1943年5月8日に起工され、1944年1月20日に進水。同年5月25日に竣工した。当初は三菱長崎造船所で建造される予定であったが、艦型変更と線表改訂により舞鶴での建造に変更された。
菊水作戦時には「大和」と共に出撃。 上層部の方針で積まされた魚雷、その最初で最後の雷撃は歴戦の駆逐艦「霞」の処分のためのものであった。 なお当時の冬月の艦長はこれまた皮肉なことに霞の元艦長であった。
帰投後は門司で防空砲台として使用されて終戦を迎える。戦後工作艦として使用。1948年解体。
余談ではあるが、映画宇宙戦艦ヤマト完結編の冥王星沖会戦は史実の沖縄特攻がモデルとなっており、冬月の名を冠した駆逐艦(推定200m超。お前本当に駆逐艦か?)が登場する。