概要
節足動物の分類群の一つ、蛛形綱(ちゅけいこう)、クモ型類とも。
「クモ」と名付けられたが、クモだけではなく、サソリ・ダニ・ザトウムシなど、他にも幾つのマイナーな節足動物の分類(目)を含めた大きなグループである。(「クモ」はこのグループの「クモ目」に当たる)
共通点として、体は頭胸部・腹部という2パーツだけに構成され、頭胸部にそれぞれ1対の鋏角と触肢、更に4対の脚を持つ。また、他の節足動物にある触角は持たない。
いわゆる「虫」と呼ばれるグループで、同じく陸生節足動物である昆虫としばしば混同されるが、そちらは全く別の分類群(昆虫綱)であり、上記の体制から区別できる。(昆虫の体は頭・胸・腹という3パーツで、触角と3対の脚をもつ)
昆虫より古くから存在した原始的な節足動物であり、現生のものも進化史から遺存したような多様性の低い分類が多い。
しかしながら、クモとダニは例外的に多様な環境へ駆け出し、総合的にいうと現在は昆虫の次に地上で大きく繁栄した節足動物である。
分類
・クモ目
・サソリ目
・ダニ目
・ザトウムシ目
・ウデムシ目
・サソリモドキ目
・ヒヨケムシ目
・カニムシ目
・クツコムシ目
・コヨリムシ目