概要
怪獣娘が人間の姿から怪獣娘本来の姿に変身するために用いる変身アイテム。国際怪獣指導組織GIRLSからの支給品で、外見はほぼスマホ。
実際に通信機能も備えており、電話のように音声によるやり取りの他、現実世界におけるLINEとよく似たメッセージ機能も備えている模様。試作段階では今とは違った形状をしていたらしいが、デザイナーの仁科姉妹によって現在の形状にデザインされ直された(ちなみに、小説版1作目では“手帳型”と表記されているが、アニメ版に登場するものは上記の通りスマホ型であり、小説版2作目でもスマホ型であるという記述がある。製品化された後もデザインに手が加えられ続けた結果あのようなデザインになったのか、単なる書き手のミスなのかは定かではない)。
通常、変身アイテムは一品ものという設定にされることが多いが、このソウルライザーは(かなり根は張るものの)量産化されており、作中で同じような形式のアイテムがいくつも登場している。
市販された量産型の変身アイテムというのはウルトラシリーズにおいてはあまり例がなく、かなり珍しい存在であると言える。
変身機能について
外装に組み込まれているアーカライトという特殊な青い鉱石の作用で、体内の怪獣娘の因子を抑え込んだり、逆に活性化させることができる。指紋認証システムが組み込まれており、所有者以外は変身できないようになっている模様。
操作を誤るとエラー表示されてしばらくの間操作不能のロック状態になる。また、変身者の精神状態の影響もうけるようで、第6話ではミクが心に迷いを抱いていたために変身することができないということがあった。
カイジューソウルを実感した時に体が勝手にソウルライザーを操作し、「ソウルライド!」という掛け声を発することで怪獣娘に変身できる。その仕様上、具体的な操作方法は怪獣毎に異なる。
変身シーンでは普段のデフォルメされた二頭身なデザインから頭身が上がって若干リアル寄りの姿に変化し、変身完了時の決めポーズの瞬間、いつもの頭身に戻る。変身シーンはウルトラシリーズではお馴染みの「ぐんぐんカット」などはなく、どちらかといえば魔法少女などの変身ヒロインものを意識したような煌びやかな演出が取られている。
ちなみに、変身シーンが披露されているのは、今のところアギラ、ミクラス、ウインダム、ガッツ星人、ピグモン、ゴモラの6名。
その他
紛失した場合は再発行してもらうことが可能だが、再発行手数料として24,800円という「女子高生にはかなり痛い金額」(ミク談)を徴収されることになる。
小説版ではGIRLSが組織される以前から独自に怪獣の力を任意に引き出し変身していた怪獣娘(ベムラーやペギラなど)が複数おり、アニメ版においてもアギラは初変身時にはソウルライザーを使用しなかったことから、変身に必ずしも必要なアイテムというわけではないようだが、これを使わずに変身すると力を制御できずに暴走する等のリスクが高まってしまうという…。
小説版第2作では、ザンドリアスがレッドキングに保護された際に手渡された緊急用のソウルライザーが登場する。外観はほぼ同じだが、機能は大きく制限されており、管理者の許可がなければ変身することはできないらしい。その後、見習いに昇格すると同時に正式版を手渡されており、任意のタイミングで変身できるようになっている。
余談
- 怪獣娘の変身シーンのエフェクト処理を手がけているのは、本作でザンドリアスを演じている湯浅かえで(湯浅は一時期アニメ制作会社に勤務していた経験があり、その腕前を買われての抜擢である)。
- 2期の変身シーンではキャラクターごとに個別の振り付けが用意されている。これはプロの振付師が考案したもので、手がけたのは1期の主題歌の振り付けも考案した沢口かなみである。
- ちなみに、沢口は脚本家の内田裕基(『ウルトラマンX』第12話および『ウルトラマンオーブ』第20話の脚本を担当)の高校時代の同級生らしい。
関連項目
ジードライザー:同型機が複数存在する、(原理は大幅に異なるが)通信機能も併せ持つ点が共通する。
勇者システム:外見がスマホ、音声・メッセージでの通信機能を持つ、精神状態によっては変身できない、と類似点が多い。ただしこちらはインストールされたアプリが本体である。