概要
トランスフォーマーシリーズに置いて、一部を除いてトランスフォーマー達の故郷として設定されている惑星。セイバートロン星という名称は日本版での名称であり、原語版での名称はサイバトロン星、もしくはサイバートロン星。惑星の住人はセイバートロニアン(Cybertronian)と呼ばれている。実写版以降は、日本版でも作品によってはサイバトロン星と呼ばれるようになった。
アルファ・ケンタウリ星系にある機械の惑星で、G1では地球人のスパイクが宇宙服無しで活動していることからある程度酸素や大気、重力は地球に似通っていると思われる。
その内部構造はセイバートロニアン達もすべて把握しておらず、謎に包まれている。惑星の中心にはマザーコンピューターである「ベクターシグマ」が存在し、セイバートロニアン達の精神と人格を司る「パーソナルコンポーネント」を製造する。
衛星が二つ存在するが、ユニクロン戦争においてユニクロンに捕食されてしまい、現在は爆発したユニクロンの首が新たな衛星となっている。
歴史と設定
G1・ビーストウォーズ
この惑星は元々クインテッサ星人の作ったロボット生産工場だった。
ここで作られたロボットたちは後のサイバトロン(オートボット)にあたる民間用ロボットとデストロン(ディセプティコン)にあたる軍事用ロボットの二種類があり様々な惑星に販売されていたが、科学の発達でロボット達に意思が宿り、ロボット自身が新たなロボットを作り始めたためクインテッサ星人達は徐々に怠け者になっていき、退屈しのぎと称してロボットたちを虐待し始めた。
この行いにロボットたちは不満を募らせ、民間用ロボットA3をリーダーとしたレジスタンス組織がクーデターを起こし、星人を星から追放した。
それからしばらくは平和な時が続いたが、1000万年前に軍事用ロボットが民間用ロボットを攻撃したことで戦争が勃発。星全体が火の海となり、豊かな資源とエネルギーが崩壊寸前にまで追い込まれるほどの大戦争となった。
戦いの舞台を地球にまで移した「セイバートロン戦争」と呼ばれるこの戦いは地球歴2005年の「ユニクロン戦争」の終結後、一応の終戦が宣言され平和が戻った。
だが2010年。宇宙に追放されたクインテッサ星人が再び出現し、戦争がはじまる。翌2011年に400万年前に宇宙に亡命していた亡命者たちの末裔が参戦し、この戦いでセイバートロン星は大爆発を起こしてしまったが、フォートレスマキシマス達の尽力で復興を果たした。
G1の補完にあたるビーストウォーズでは「昔は地球と同じ生物がすんでいた」「温泉などの娯楽施設がわんさかある」と言われているが、詳細は不明。コンボイの口からバナナがないことが語られている。ビーストウォーズリターンズではそもそもかつては有機惑星だったかのような描写があり、リターンズでの戦いが終わった後機械と自然が融合を果たした。
リターンズよりはるかな未来とされているビーストウォーズネオでは終盤ガルバトロンの肉体を乗っ取ったユニクロンによりベクターシグマが乗っ取られ、星全体がユニクロンの本体になり果ててしまった。しかしマグマトロンによってユニクロンはベクターシグマから分離させられ、ビッグコンボイ率いる当時のサイバトロン戦士とライオコンボイによって敗れ、平和を取り戻した。その後はサイバトロンと、改心したデストロン達によって復興が成し遂げられている。
マイクロン三部作
基本的に設定は変わらないが、アメコミで作られた破壊神ユニクロンと創造神プライマスの二極性が設定された。トランスフォーマースーパーリンクにてセイバートロンに眠るプライマスが出現し、トランスフォーマーギャラクシーフォースではセイバートロン星自身がプライマスへと変形した。またギャラクシーフォースでは地表に雨が降ったり夕日が沈んだりといった描写がなされていた。
実写TF
度重なる激戦で事実上破滅したという扱いになっている。