概要
マンスター地方の小国レンスター王家に仕える青髪の騎士。クラスはランスナイト→デュークナイト。
設定資料集によるとレンスターの名門の生まれで、早くに両親を失ってからは王家の庇護の下、王宮で騎士見習いとして修行に励んできた。
『聖戦の系譜』では両世代を通じて参戦する唯一の自軍ユニット。スキルは「追撃」と「祈り」。
第一部では主君であるキュアン王子とその妻エスリンに従う形で参戦。戦闘で敗北しても死亡せずに帰国するが、それがなくともキュアン夫妻と共に4章で離脱することになる。そのため恋愛の進行が変則的で、3章に加入するブリギッドやティルテュとのカップル成立も可能なものの、迅速な進軍が求められる。
レンスターに帰国した後、キュアンは見送りのエスリンと第一子アルテナを連れてシグルドを援護するために軍を率いて出撃し、フィンは夫妻の第二子リーフと城の守りを任されていた。しかし忠誠を誓った主君たちはトラキア王トラバントの襲撃によって死亡。やがてトラキアの攻撃でレンスター王国は滅亡し、アルヴィスが全権を握ったグランベル帝国に領地を支配される。フィンは戦死した国王カルフから託されたリーフ王子と、第一部終了後に一時レンスターを訪れていたというラケシスの娘ナンナ(または代替キャラである、自身が救った戦災孤児のジャンヌ)を守りながらの逃亡生活を余儀なくされた。
第二部では離脱時のステータスを引き継いで登場する。恋人関係が誰とも成立していない場合は離脱時の持ち物(+撃破数ゼロの新品の鉄の槍)を全て引き継いでいるが、成立している場合は全ての持ち物が子供に受け継がれ、鉄の槍のみになる(しかし槍を装備できる子供候補が誰もおらず結局継承されないため、勇者の槍を売り払ったほうが良い)。
顔つきは精悍になったが、皺や髭もなく若く見えるほうである。30代半ばのオイフェとそれほど年齢が変わらないはずなのに、第一部における恋人の有無を問わず恋愛不可になっている。ラナ・ラクチェ・ナンナのいずれかが娘の時は親子会話が発生する。
リーフが主人公の外伝『トラキア776』では初期メンバーの一人として登場。
本作では、ナンナが娘ということになっている(実の娘であるのかは不明)。専用武器はかつて主君から授かった勇者の槍。行軍中にリーフは、彼について「(レンスター落城の日を最後に)泣くことも、笑うことすら忘れてしまったようだ」と語っている。
余談
ファイアーエムブレムの生みの親加賀昭三氏は、『聖戦の系譜』で語られる約20年間の歴史の大きなうねりを客観的に見られる人物を作るため、第三者の生身の人間としてフィンを両世代を通じて登場させたと語っている。
事実フィンは『聖戦の系譜』『トラキア776』の殆どの戦いに参戦しており、シグルドたちの代からセリスたちの代まで続いた「聖戦」を戦い抜いた唯一の人物にして、オイフェやシャナンと同じく生きた証人である。