概要
ファイアーエムブレムトラキア776に登場するキャラクター。
物語の途中から、主人公リーフ率いる義勇軍(北トラキア解放軍)に加わる。
ユニットとして
第13章「城塞都市」で登場し、生存させることでリーフ軍に加入する。クラスはデュークナイト。個人スキルなし。
中盤加入の上級職であり、即戦力の初期能力を持つが成長率がやや見劣りする、いわゆるマーカーユニット(他のユニットの成長を実感させるための比較対象)タイプ。槍の武器レベルAと屋外戦では力を発揮するが、剣はEのため城内戦は少し辛い。
妻のセルフィナと自身直属の部下3人(ケイン、アルバ、ロベルト)に支援効果を与えられる。指揮官レベルもあり、支援役としてはかなり有能。
セルフィナは夫同様3人(とカリオン)に支援効果を与える上、グレイドも通常の2倍の支援をセルフィナから受けることが可能。そのため、グレイドの真価は妻と部下をセットで運用することで発揮される。
人物
トラキア半島北部(マンスター地方)に存在する四王国の一つ、レンスター王国の「律儀な槍騎士」。基本的に冷静沈着だが、同時に祖国への熱い想いを胸に秘めている。
一人称は「私」だが、身近な人の前では「俺」になる。
槍騎士フィンの唯一の親友で、彼に対する二人称は「きさま(貴様)」。
レンスターの将軍・ドリアス伯爵の娘・セルフィナを妻に持つ。彼女への二人称は「きみ」。
公式設定資料集に掲載の逸話「レンスター落城」によれば、フィンが騎士の訓練を始めた頃に仲良くなったという。勘の鋭さで一目置かれるフィンに対し、練習熱心な努力家としての評価が高かった。キュアン王子と共に遠征に出て名を上げるまでのフィンは同年代の騎士に疎まれがちで、グレイドはそんなフィンをよく庇っていた。
キュアンがイード砂漠に散った(イードの虐殺)後、トラキア軍がアルスターを襲撃。レンスター王カルフが同盟国を守らんと一軍を率いて出陣し、グレイドはドリアス将軍の部下としてレンスター城の留守を守っていた。しかし、間もなくしてレンスター城に悲報が届く。曰く、トラキア河で交戦中に四王国の一角であるコノートが裏切り、レンスター軍は壊滅。カルフも討死したという。程なく、トラキア軍がレンスター城に迫ると、ドリアスの部隊は落ち延びるキュアンの遺児・リーフの護衛の任につく。グレイドは落城時にはフィン達に同行せず、落ち延びた先で合流した。
一行はアルスターに亡命し、しばし安寧の時を過ごす。しかし程なくアルスターでもリーフ追討の戦いが勃発。グレイドらドリアス配下の騎士達はここで奮戦し、敗れるもののリーフ一行を逃がすことに成功する。リーフを逃した後、グレイド達はトラキアの名将・ハンニバル将軍に匿われ、リーフが成長してフィアナで蜂起するまでの10年間、雌伏の時を過ごす。この間、ドリアスとグレイドは若い未熟な騎士達に訓練を施し、精鋭部隊「ランスリッター」へと鍛え上げた。セルフィナと結ばれたのはちょうどこの頃のことになる。
時は流れ、子供狩りに抵抗する自由都市ターラに対し、北トラキア王国(フリージ家)が軍を派遣。グレイドは若いランスリッターの一部隊を率いてターラへの援軍に赴くと、少ない手勢を指揮してリーフ率いる義勇軍がターラに到着するまで持ちこたえることに成功。以降、北トラキア解放軍の中核を担うランスリッターの隊長として、終戦まで奮戦することになる。
ちなみに、ターラにいる間にセルフィナのためにと、こっそりと勇者の弓を見つけて購入。愛妻家ぶりを発揮している。
戦後は大将軍に任命される。軍の再編、人材の再配置によって財政難の国を大いに助けたとか。