概要
「ケーキ」とついているがスポンジケーキではなく、白い小さなバーのような形をしている。
見た目通りに固く、飴のように少しずつ舐めて味わったり、噛み砕いて食べる食べ方が一般的。
ミルクケーキは山形県にある「日本製乳株式会社」のものが元祖といわれている。
同社のブランド商品「おしどりミルクケーキ」は山形県内ではポピュラーな存在であり、山形県の名物お菓子として周知されている。
なんでも、粉ミルクの製造を行っていた同社が、粉ミルクを作る際に出る副産物に加糖して固めたものを試食してみたところ美味しかったため、これを商品化したのが始まりなのだとか。
日本製乳の「おしどりミルクケーキ」は定番のミルク味の他、いちご味、抹茶味、チョコ味、コーヒー味、山形名産のさくらんぼ味やラ・フランス味など、豊富なフレーバーが出ているほか、元が乳製品なためかお菓子の一種ながら栄養豊富(特にカルシウムを多く含む)で日持ちもするため、近年では非常用の保存食としても注目されており、特殊なパッケージを用いて長期保存を可能にしたタイプも販売されている。
余談
英語の「cake」という単語には、誕生日などに食べる一般的なスポンジケーキのほかに「(薄くて平たい)固いかたまり」や「(食材を)平たく固めたもの」という意味もあり、この「ミルクケーキ」の「ケーキ」はこちらの意味である(ちなみに、餅を指す英語の「rice cake」の「cake」も同様)。