概要
本国フランスでの品種名は 発見者の名を取り、Claude Blanchet(クロード・ブランシェ)となっている。
日本へは1903年(明治36年)に、食用としてではなく、缶詰用のバートレットの交配樹(受粉用)として導入された。日本では盛んに栽培されているが、本国フランスなどヨーロッパ各国では、気候が合わなかったためにほとんど生産されていない。
外観は悪いが、豊かな香りと くどさを感じさせない濃厚な甘みが特徴の上品な味である。
食感は桃とリンゴの中間くらいで やわらかく、シルクのようになめらかな舌触りが特徴。
生食のほか、ジャムやジュース、製菓の材料として利用されている。
果実が緑と茶色の二種類があり、茶色のものは通称「金系」「ゴールドラフランス」などと呼ばれている。金系の品種は果実が小さく、流通している量も少ないが、味が良いため珍重されている。
日本における主な産地は山形県、長野県で、10月上旬から中旬頃に収穫され、11月上旬から中旬にかけて食べ頃となる。
食べ頃
ラ・フランスは収穫直後に食べても、固くて味も香りもほとんど感じられない。
この果物は「追熟期間」(収穫後に熟度を進める)が必要で、触ってみて「耳たぶ」くらいのやわらかさになったくらいが食べ頃である。
ちなみに樹で熟するのを待っていると、水分がぬけ、味もなくなり、ボソボソとした食感になってしまう。
余談
季語としての使われ方
ほぼ必ずこの季語を使った句が出てくるとか。
果実の形といいフランスの語感といい、使ってみたくなる気持ちはわかる。