物語
舞台はカントツーレ王国。この国は昔、魔王の脅威により存亡の危機にあった。この窮地を救ったのはアンリという青年。見事魔王を倒しこの国に再び平穏をもたらした。
この国の王はアンリを「勇者」として称え、以後、アンリの子孫をこの国の平和の象徴として永遠に養うことを約束した。
それ以降、勇者の子孫たちは16歳になると、初代勇者アンリが魔王討伐にたどったルートを旅するという「へジュラ」の儀式を行い、無事儀式を終えるとこの国の勇者として認められる。
初代勇者から何代もの世代がすぎ、今、アレクサンダーが16歳となり儀式が始まる。そんなところからこの物語の幕は上がります。
概要
シナリオにかまいたちの夜の麻野一哉、キャラクターデザインに逆転裁判の岩元辰郎、モンスターデザインに牧場物語の納口龍司、迷宮マップ制作にいただきストリートの折尾一則、音楽にポケモンの景山将太といった、ゲーム業界で経験豊富なメンバーを迎えて制作されたスマホゲーム。
株式会社コアゲームス(現在はゲームフリークに吸収合併)からAndroid版とiOS版で配信されている。基本プレイ無料＋一部アイテム課金制。
制作プロデューサーの「売れるゲームではなく、自分がやりたいゲームを作りたい」という思いから、利益よりも物語を重視し、ゲームをクリアした時の達成感を味わえるように、明確な終着点が設定されている。
登場人物
- アレックス(アレクサンダー)
勇者アンリの末裔。住民達からは「アレ」とも呼ばれている。口数が少なく内気だが、本来は心優しい青年。おばあちゃんっ子で、笛の演奏が得意。
「勇者」の肩書の重さから強い劣等感を抱いてしまい、常に仮面を被って生活し、人付き合いを避けて引きこもっていた。
- あなた
プレイヤーの分身。名前は自由に設定・変更が可能。
「勇者の指南役」を生業とし、アレックスの父親からの依頼を受けて「カントツーレ王国」を訪れ、アレックスの先生となった。
「心の中に入り込み、潜在能力を引き出す力」を持ち、時に戦闘面で、時に精神面で、アレックスをサポートする。
- フェルナンデス
アレックスの父親。亡くなった母親に代わって彼を男手一つで育ててきた。「勇者」の肩書を重んじており、それ故にアレックスには厳しい態度で接することが多い。
- チャーリー
アレックスのいとこで数少ない友人。おしゃべりで調子が良く、ノリと勢いで行動することが多い青年。勇者アンリの身に付けていた「伝説の装備」を探し求めている。商売目的だが。
- モモ姫
「カントツーレ王国」の王女。アレックスと面識があり、彼にとっては憧れの存在。気品と優しさを兼ね備えた美しい女性。父親である国王にも内緒の趣味がある。
システム
プレイヤーは課金アイテムである「ジェム」、交換アイテムである「メダル」、強化・合成に使う「オーブ」を使い、アレックスの冒険をサポート出来る。
ジェム、もしくはチケットを消費してガチャを回し、武具を手に入れてアレックスの能力を強く出来る。一応、通常のクエストでも低レアリティ武具(N～Rランク)なら入手可能な上、メダルの累計獲得報酬や特定のクエスト達成で高レアリティ武具(Sランク)が必ず貰えるので、無課金でもそれなりに戦えるようになっている。
ジェムは後述するスタミナやアイテムの所持枠、強化アイテムとも交換でき、アレックスが倒れた際のコンテニューにも使える。
また、高レアリティ武具(Sランク)は、装備している間、アレックスの見た目を変えられるので、コーディネートを楽しむことも出来る。もちろん性能も優秀だが、アレックスが非力なうちは重すぎる武具はあまり装備出来ないので、適度なレベリングは必須。
クエスト
「ヘジュラ」の儀式の達成のために、スタミナ(肉)を消費してアレックスを目的地に派遣する。スタミナ1つの回復は15分。これは「スキマ時間に遊べるように」という配慮がされた結果である。
戦闘はターン制のコマンド式だが、実際にモンスターと戦うのはアレックス。プレイヤーは画面下の部屋で「アイコン」(アレックスの潜在能力)を集め、アレックスの攻撃や防御を強化したり、回復アイテムや合成素材を収集して彼の冒険をサポートする。
当然、アレックスが倒れるとクエスト失敗なので、復活アイテムを獲得出来る「ボーナスステージ」を狙ったり、モンスターをいかに早く倒せるかが攻略のカギとなる。
また、アレックスが塞ぎこんだ時は「ひきこもりクエスト」と呼ばれる特殊クエストにプレイヤーが挑戦し、彼の心の迷宮を探索して情報を集め、彼の心と向き合い、成長を導く必要がある。
関連タグ
ドラゴンクエストⅢ……本作の基盤となったRPG
井上トロ……アレックスの設定の基盤となったキャラクター
