概要
『HUGっと!プリキュア』第11話から登場する新アイテム。
キュアエール・キュアアンジュ・キュアエトワールの3人がそれぞれ保有するステッキ状の武器で、エールタクト、アンジュハープ、エトワールフルートと名称がつく。
戦闘時には3人のプリキュアそれぞれの音色を奏でて攻撃する。
また、3人が音色を合わせることで浄化技「プリキュア・トリニティコンサート」を発動できる。
これらのことからわかるように、このアイテムの本質は楽器であり、武器としての「剣」の機能は一切持たない。
なぜこのアイテムが「メロディスティック」などでなく「メロディソード」と名付けられたかは、このアイテムの誕生経緯による。
各プリキュアごとに名称がつくアイテムは『フレッシュプリキュア!』のキュアスティック以来で、演奏して攻撃するアイテムでは『Go!プリンセスプリキュア』のスカーレットバイオリン以来となる。
誕生経緯
第10話ではなは自分の未来に自信がもてなくなり、プリキュアへの変身能力も失ってしまう。
しかし第11話でオシマイダーと化したチャラリートが街を破壊しはじめ大パニックに。
はなは、自分の日常が壊れて大切な人たちが傷つきかねない状況に「もう絶対にプリキュアからも目の前の理不尽からも逃げない」と覚悟を決めた。そしてはなはプリキュアへの変身能力を取り戻し、さらには新たなミライクリスタルであるローズが発現。
ローズのクリスタルは、この状況を打開して未来を守るための新たなアイテムをキュアエールに授ける。
しかしこれが敵を斬り伏せるための剣そのものであった為、視聴者を驚かせた。
この段階では単に「プリキュアの剣」と呼ばれており、メロディソードという名前ではない。
この時は暴走するオシマイダーの破壊行為によって町中が大パニックになっており、ジョージはミライクリスタルが剣を生み出したことを「民衆が望んだ形」だと意味深なことをつぶやいている。
そしてエールはその剣をもってオシマイダーと化したチャラリートを追い詰めた。しかし、止めの一撃を食らわせようとした所でチャラリートの恐怖に満ちた心を感じとったエールは「剣で彼を倒してはいけない」と直感し攻撃を取り止め、さらに彼の苦悩溢れる嘆きを聞いたエールは剣を捨て、後ろから抱きしめて彼を優しく慰めた。
プリキュアの剣が「何を躊躇する?手に取って敵を斬れ」と言わんばかりに近づいて来るが、エールは「自分がなりたいプリキュアは何か」を悟り、「必要なのは剣じゃないよ」という結論に行き着いた時、ミライクリスタル・ローズは彼女の意を汲み、プリキュアの剣から「剣の属性」を消し去り現在のメロディソードの形状に作り変えた。そしてそれと同時にキュアアンジュとキュアエトワールの手元にもそれぞれメロディソードが現れたのである。
つまり、このアイテムがメロディソードと名付けられているのは、もともとが剣だったという由来からに過ぎない。
武器として剣の機能は初期形態にすぎなかったわけで、「ついにプリキュアにも本格的な剣型武器が登場か?」と一瞬ミスリードする、いわば視聴者にとっての囮でしかなかったのである。
とはいえ、この剣は刀身が実体ではなく虹色のエネルギー状で、柄の部分はエールのモチーフであるハートと翼が使われている等、「玩具して実際に発売される場合に意識しなくてはならないポイント」をすべてクリアしており、単なる出オチではない非常に凝ったデザインとなっている。
因みに、剣が生まれた際ハリーは「プリキュアの剣や!」と知っているかのような反応を示していたが、メロディソードに変化することは知らなかったようで大変驚いていた。
またジョージはオシマイダーが現れる直前に「未来を守るために、剣は何も持たない少女を選んだ」と過去形で予言をしていた。しかし実際にはエールは剣の使い手となることを拒否したため、剣は剣としての属性を失ってしまった。そしてチャラリートを浄化した後にジョージが意味ありげに微笑んでいる。
これらの描写も相まって、エールが剣の使い手となることを受け入れたか拒否したかで未来が分岐しているのではと考察する視聴者もいるようだ。
ネタ
名称が2人の先輩プリキュアを合わせたものであることから、こんなネタも。
あくまではながなりたいプリキュアがそうであったので、剣キュア全体の否定ではないのであしからず
関連タグ
ベリーソード:先輩プリキュアの「ソード」と名の付くアイテム。「ソード」でありながら斬撃用の武器ではないことも共通している。
ラブリーライジングソード:10周年記念の先輩プリキュアがラブプリブレスで繰り出した剣。ある意味先駆者。