概要
遠月茶寮料理學園において、上位10名で構成される委員会で、『十傑』と通称される。
学園の最高決定機関で、学園の持つ権力と財力の一部を手中にしている存在で、彼らの発言は教師よりも強い権限を持つ。
- 料理の為ならば、遠月の莫大な予算を使い放題
- 出版された部数が少ない数世紀前の希少なレシピやオークションに出れば、数百万確実な古典料理書などにも簡単にアクセス可能
- 日本中の職人が喉から手が出る程欲しがる食材、調理器具、設備が最新だろうが高級だろうが望むだけ入手可能
といった具合に、『料理が全て』な学園において、「研鑽の為なら全てが許される」程で、行使出来る権限はかなり大きく、席次が上になればなる程増大していく。
秋には、1年生の上位陣(秋の選抜で本戦に進出した8名)と十傑が顔を合わせる「紅葉狩り」とう伝統行事がある。また、女子生徒が第一席に上り詰めたことは、遠月の歴史で数えられる程度だという。
一方で、十傑の過半数が賛同さえすれば、学園の運営方針変更や学園長の交代でさえも出来るという、ある種の危険な側面を持ち合わせている。
これは現在に至るまで一度もそのような裏切りが発生した事が無い故のシステムであったが、劇中における「月饗祭」の終結直前にて、えりな、一色、久我、女木島の四人を覗くメンバーが利害一致によって賛同した結果、料理界屈指の危険人物と目されている薙切薊が薙切仙左衛門を追い落とす形で学園を乗っ取る事態を招いてしまう事になった。
更に最初から対象外と見なされていたえりなを除く非賛同者の3人は、薊の権限と賛同した十傑の意向(竜胆だけは最後まで反対した)によって十傑から除名処分されてしまう事になり、この時点で遠月の最高権力である十傑も、完全に中枢美食機関(セントラル)寄りの方針となった。
その後空席は十傑入りをかけたサバイバルによって埋められたが、同時に複数のメンバーが上位の席次に昇格している。
その横暴を極めた政策に対し、幸平創真を初めとする者たちが反旗を翻すも、無慈悲な戦力差と権力一遍押しであっという間に追い詰められてしまう。
しかしその場に現れた城一郎の人生を賭けた交渉によって、一発逆転のチャンスとなる"連隊食戟"を正式に取り付ける事に成功。勇気を出したえりなも薊に敵対する事を宣言し、最終的に圧倒的であったはずの実力差を覆して反逆者陣営が勝利した為、薊政権はわずか2か月あまりで崩壊。中枢美食機関のメンバーは全員十傑および遠月の在籍資格を失う事になった。
仙左衛門は一連の責任をとって総帥の座に戻らぬ事を決め、創真の指名によってえりなが新たな総帥に就任する事となり、そのえりなの逆指名によって創真が転入わずか10か月で第一席の座に就く形で、波乱の連隊食戟は幕を閉じた。
現在の十傑メンバー
第一席:幸平創真
第二席:不明
第三席:不明
第四席:葉山アキラ〔ゼミの教授と兼任〕
第五席:黒木場リョウ
第六席:薙切アリス
第七席:不明
第八席:不明
第九席:不明
第十席:田所恵
過去の十傑メンバー
第69期(現39歳)
第一席:堂島銀
第二席:才波城一郎
第三席:中村薊
(※薊はこの時1年であったため、卒業時は71期で現37歳)
第79期(現29歳)
第一席:四宮小次郎
第二席:水原冬美
第80期(現28歳)
第二席:乾日向子
第88期(現20歳)
第二席:角崎タキ
第89期(現19歳)
第二席:木久知園果
第90期(現18歳)
第一席:司瑛士
第二席:小林竜胆
第四→三席:茜ヶ久保もも
第五→四席:斎藤綜明
第91期(現17歳)
第三席:女木島冬輔
第七席:一色慧
第八席:久我照紀
第六席:紀ノ国寧々
第五席:鏑木祥子
第八席:白津樹利夫
第九→七席:叡山枝津也
(※女木島、一色、久我は薊を支持しなかったため彼の権力で追放され、代替として鏑木、白津が参入した)
第92期(現16歳)
第九席:葉山アキラ
第十席:薙切えりな
(※えりなは薊への反抗を表明するべく自ら十傑の地位を返上し、その後新たな総帥に就任。葉山は敗退による退学をした後、教員枠として遠月及び十傑に復帰)