概要
HUGっと!プリキュアの主人公である野乃はながラヴェニール学園へと転校前に在籍していた中学校。
はなの転校前の学校の名前なんて出てきたことがあったっけと首をかしげる視聴者の方も多いかも知れないが、第2話のさあやの回想シーンで一瞬映ったはなの転入届をよく見て見ると、はなの転校前の学校が「シャインヒル学園」と記載されていることがわかる。
プリキュアシリーズでは転校生キュアは結構多いが、転校前のことが別段話のネタになることもなかったので、はなのことも誰も気にしていなかったのだが、第23話ではなの回想シーンでシャインヒル学園在籍時代の様子がわずかながらに描かれ、その内容が視聴者に大きな衝撃を与えた。
23話の描写によればイジメられていた同級生の女の子を庇った事を切っ掛けにして、今度ははな自身がイジメのターゲットになってしまったらしい、それによって心はボロボロに苛まれ、最終的にひきこもり同然な状態にまで追い詰められていたようだ。
はなにとってのシャインヒル学園時代はまさに黒歴史とトラウマに彩られた学園生活の象徴だったのである。
そんなはなを救ったのは母親のすみれの励ましの言葉であり、それ以降母親のようなイケてる大人な女性に憧れるようになった。また、母親のように誰かを励ませる人間になりたいという思いがはなの「応援」の根源となっている。
早い話がこの時の出来事が現在のはなの大きな起点となる事件だったわけだが、その当時の出来事は彼女の心に深いトラウマとなって残り続けており、それをいまだに一人で抱え込んでいる。当然ながらプリキュア仲間たちもはなの過去について何も知らない。
第24話ではプレジデント・クライの言葉が頭をふとよぎり、はなが強い恐怖に囚われる描写が多々あり、これもはなの過去の傷と関係あるのではと推測する声もある。
なお、はなが転校した理由については明示されていないので、両親の仕事の都合ということも単純に考えられるが、もしかするとイジメから逃れるためだった可能性も大きい。
制服
はなの回想シーンから、女子はセーラー服であったことは判明している。
余談
名前の元ネタは、東映アニメーションが2014年4月から2018年1月までの間、大泉スタジオの建て替え工事のために仮設スタジオとして設営した「光が丘スタジオ」からだと思われる。
2018年1月に大泉スタジオの建て替えが完了し、機能はそちらに戻された。つまり本作の開始直前にスタジオの引っ越しがあったったわけで「はながシャインヒル学園から転校してきた」というタイミングから本作が始まるのはそういう意味合いもあるかも知れない。
光が丘スタジオで作られたプリキュアは『ハピプリ』『Goプリ』『まほプリ』『プリアラ』の4作分となる。ちなみに、光が丘モチーフのネーミングは『ハピネスチャージプリキュア!』のぴかりが丘が登場済みである。こちらは光が丘スタジオで作られた最初のプリキュアとなる。