グリスト・ロイド
ぐりすとろいど
データ
身長/183cm(巨大金庫身長/45.8m)
体重/201kg(巨大金庫体重/502.5t)
犯罪歴/裏オークション詐欺
犯罪技/両腕からぼっくんモリモリ
ルパンコレクション/「小さな泡 Les minuscules bulles」
概要
ギャングラーの賞金稼ぎと称されるギャングラー怪人。
ドングリを持ったリスに似た姿で、首の部分は尾がストールのように巻かれたような意匠を待っており、体の各所に尾のような出っ張りがある。語尾に「リス」と付けるのが口癖。
松ぼっくりのような形状を持つ両腕から爆発する松ぼっくりを無限に放つ犯罪技『両腕からぼっくんモリモリ』を持ち、自身の軽い身のこなしで翻弄しつつ犯罪技で相手を攻撃する戦法が得意。また両腕からは紫色の光弾を放つ事も可能。
穴からトゲや銃弾を発射できる、ドングリそのままの形状の大槌「グリドンキ」を装備している。
また所有している人魚の像のルパンコレクション「小さな泡~Les minuscules bulles ~」の力で相手をシャボン玉で気をそらせつつ、体をシャボン玉で覆い隠して姿をくらませる事が出来るようになった。またこのコレクションを自身の金稼ぎの為に利用してもいる。
ルパンコレクションを収納する金庫は背中にあり、暗証番号は「027」。
人間界に潜伏しているときは、オークショニアを務める男の化けの皮を被っている。
自身が主催する会員制の裏オークションを自身のコレクションを商品として出品し、落札が決まった時点でどさくさに紛れて化けの皮を脱いでそれを強奪。商品がなくても落札者に対して多額の金額を請求するという悪質な手口の詐欺事件を繰り返していた。
しかも値段の単位は「円」ではなく「ドル」なので普通に億単位になるのはザラであり、さらに税も加算されるのでかなり高額の値段になってしまう。
ルパンコレクションをただ力で判断するだけなく、それを商品として使う囮として使用する意外性のあるものから、ドグラニオ・ヤーブン達からは高評価を得ている。
活躍
人間界でいつものように金を巻き上げるべく、自身はオークショニアに化けてオークションを開催すると、そこへルパンコレクションが裏オークションに出品されること情報を入手、回収する為にノエルと初美花が会場へと訪れる。
会場で早速自身のコレクションをオークションの品として出品し、最初の40万ドル(日本円に換算すると約4000万円)からオークションを開始。参加者が次々と手を挙げ、落札価格がどんどんと膨れ上がり初美花はその値段の高さに驚きを隠せないでいたが、一方どんな高額が値が出てもコグレが支払ってくれるので余裕なノエルは何度も手を挙げて値段を提示、最終的に彼が提示した200万ドル(日本円に換算すると約2億円)の価値がつき落札。初美花は余りの高さに卒倒した。
しかし値が決まった瞬間、突如会場の電気が消えて、参加者が動揺するなか化けの皮を脱いでコレクションを強奪し会場から逃走するが、その後を追跡し2人が変身したルパンイエロー、ルパンエックスが目の前に現れる。ルパンエックスからコレクションを明け渡すように言われるも聞く耳を持たず、背中の金庫へ収納してしまうが、コレクションの所有権はルパンレンジャー側にあるため間髪入れずに攻撃を仕掛けるも、素早い動きで翻弄しつつ回避、さらに自身の犯罪技で2人を怯ませるが、その直後警察戦隊パトレンジャーも駆けつけ、こちらとも交戦する。
自身のピンチを悟ったグリストは口を大きく膨らませるとルパンコレクションの力を発動、口から沢山のシャボン玉を放出し両戦隊がシャボン玉に見惚れている隙に姿を晦ました。
その後再度化けの皮を被り、変身を解いたノエルと初美花の元へと請求書を手渡し、落札金額を支払うように言いわたすが、ノエルはこれに応じて落札金額の書かれた小切手をグリストに手渡す。
その後ギャングラーの本拠地に赴き、好物のナッツを食べつつ自身の手口を語ると、ドグラニオ達からは高評価を得た。
しかしその間、厳重な警備を配置している会場から外から侵入する事は不可能である事を見抜き、オークション会場にいた誰かがグリストの化けの皮であると推測したノエルは、初美花と共にイメージで会場にいた参加者の似顔絵を描き、それを元にジム・カーターに日本警察のデータベースから美術品関係で容疑のある人物の中から4人を探させる。そして再度人間界に潜伏したグリストを見つけると、オークションを再度開催するように依頼。似顔絵の4人にも招待状を送る。
翌日何処かのステージでルパンレンジャーの面々はそこで待ち伏せ、予想通り4人がやってくるとノエルは早速、初美花に参加者の顔をつねらせて全員本物であることが確認。魁利と透真は半信半疑だったが、ノエルは残るオークショニアこそがグリストであったことを確信、カードを投げつけて傷をつけ、化けの皮を破壊されてしまった事で正体が露見してしまう。
騙した事に怒るグリストだが、騙し返したと悠々なノエルを筆頭に4人はルパンレンジャーに変身し、攻撃を仕掛けるが軽々とかわして犯罪技で攻撃するがイエローとルパンエックスが向かってきた為、自身はグリドンキを手に持ち戦い、イエローに向かってグリドンキからトゲを発射するがルパンエックスに全て防がれてしまう。
ダメージがない事に首を傾げたが、その先にイエローが足に向かって銃撃したため膝をつき、ルパンエックスの蹴りを受けて無防備な状態になった隙をついてレッド、ブルーに羽交い締めにされて身動きが取れなくなり、近づいたルパンエックスに解除装置を当てられて解錠されてコレクションは奪われてしまい、更にイエローの飛び蹴りを食らって吹っ飛ばされる。
最後はノエルが持っていたグッドストライカーの力も借りたルパンレッド分身のイタダキストライクとサイクロンダイヤルファイターとシザー&ブレードダイヤルファイター使ったブルー、イエローが発動した怪盗ブースト、パトレンエックスのエクセレントエックスの同時攻撃にを受けて敗北。
直後にゴーシュの巨大金庫を施され、「リッスッスッス〜ン!ビック!」と呟きつつ巨大化。
これに対し、パトレンエックスはブルーとイエローの手を貸してもらいつつエックストレインを全発進させエックスエンペラーガンナーに合体。ルパンレンジャーもルパンカイザーを発進させる。
グリストは両腕から紫色の光弾を放ってルパンカイザー攻撃するも高い機動性を誇るルパンカイザーに難なくかわされてしまい、エックスエンペラーガンナーの放つガトリングショットをもろに食らってしまう。
さらにルパンカイザーはサイクロン、シザー&ブレードビークルを使ってルパンカイザーサイクロンナイトへと合体、エックスエンペラーガンナーの方はエックスエンペラースラッシュへと変形。それでも果敢に攻めてグリドンキから銃撃を乱射するが球切れを起こしてしまい、その隙をついた二機の猛攻食らってしまう。
最後はルパンカイザーサイクロンナイトの「グッドストライカー撃ち抜いちまえフラッシュ」とエックスエンペラースラッシュの「エックスエンペラースラッシュストライク」の同時攻撃を受けてグリドンキを落とし、「ハンマーが落ちま〜す…落札!!」と叫んで爆散した。
余談
名前はリスとドングリを合わせたものと推測される。
ギャングラー共通の骨の意匠は胸部にあるドングリを持つ手と股部分。
テレビ朝日公式の紹介文では「小さな体」と紹介されているが、ギャングラー全体で比べても彼より小さいギャングラーもおり、実際にはそこまで小さい訳ではない。
ルパンコレクションのモチーフは電撃戦隊チェンジマンのチェンジマーメイドのマスク。
コレクションでは初めて戦隊のマスク自体がモチーフに取り入られ、解説には元ネタの戦隊の連想させる言葉ではなく、登場キャラクターの名前から取られている。
名前の由来はアメリカのロックバンド・Dirty Projectorsの『Little Bubble』を和訳したものと思われる。
リスモチーフの戦隊怪人はこのグリストが初。仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダーアマゾンズTHE MOVIE 最後ノ審判』に登場したリスアマゾンがおり、こちらもモチーフとしては初。
作品は違えど同年で初モチーフの動物の怪人が短期間に登場したというのは珍しい。
演者が人間態と声を兼任するギャングラー怪人としては7人目となる。映画公開記念で謎解き要素があり、OPでは怪人名は表記されていない。
スーツはマンタ・バヤーシの改造。ボリュームのある上半身のパーツが変更されるなどしており、一見面影が無いが脚部のデザインはリペイントされつつも残されている。