概要
劇場版シリーズ第21作。
前作『キミにきめた!』同様、他のTVシリーズや劇場版とは一切繋がっていない、独立したオリジナルストーリーが展開される。
タイトルにポケモンの名が入っていないのも前作と同様だが、本作では第2作のキーキャラクターだったルギアが再びメインに起用される。またもう1匹のメインポケモンとして新規幻であるゼラオラが登場。
制作体制に変更があり、監督は前作まで一貫して務めた湯山邦彦氏からXYの監督矢嶋哲生氏に交代。
湯山氏はアニメーションスーパーバイザーに引いた。交代は『キミにきめた!』制作時点からすでに予定されていた。
他にも、キャラクターデザインには金子志津江氏を起用、アニメーション制作はシリーズお馴染みのOLMに加えて『進撃の巨人』等を手掛けたWITSTUDIOが参加する等の変更点がある。よって、サトシのデザインも変更され、少女チックな容姿になっている。
平成に公開されたポケモン映画では最後の作品でもあり、初めて土曜日ではなく平日に公開された映画でもある。
オーキド博士やナレーションを担当した石塚運昇は、本作公開1ヶ月後の8月13日に食道がんで亡くなったため、本作がナレーションを担当した最後の作品でもある。
あらすじ
人々が風とともに暮らす街・フウラシティでは、1年に1度のお祭りである「風祭り」が開催されていた。
お祭りの最終日には、伝説のポケモン・ルギアが現れて「恵みの風」をもたらすという古くからの言い伝えが残る中、街に集まった人々はそれぞれに想いを抱きながら風祭りに参加していた…。
ポケモン初心者の女子高生「リサ」
ウソがやめられなくなってしまったホラ吹き男「カガチ」
自分に自信が持てない気弱な研究家「トリト」
ポケモンを毛嫌いする変わり者のおばあさん「ヒスイ」
森の中で一人佇む謎の少女「ラルゴ」
サトシとピカチュウが彼らと出会い、みんなの物語が動き出す。
ゲストキャラクター
ポケモンにあまり詳しくない、ポケモン初心者の女子高生。
ケガをしている弟・リクの頼みを聞き入れ、イーブイをゲットするために風祭りへやってきた。
お調子者で、好きな人の前では自分をよく見せようとしてついついウソをついてしまう男。
姪のリリィを楽しませるために、妹のミアと3人で風祭りへ遊びに来た。
気が弱く人付き合いが苦手なポケモン研究家。
主にポケモンの技や特性の研究を行っており、ポケモンに関する知識と愛情は誰にも負けない。
フウラシティに住んでいる、ポケモン嫌いのおばあさん。
過去の出来事が原因でポケモンを避けるようになったが、なぜかたくさんのポケモンに好かれている。
フウラシティに住む少女で、オリバー市長の娘。しっかりしていて芯のある、優しい性格のお嬢様。
幻のポケモン・ゼラオラと何か関わりがあるようだが…。
- リク(CV:中川翔子)
ポケモンが大好きなリサの弟。明るい性格でクラスの人気者。足のケガで入院している。
- オリバー市長(CV:山寺宏一)
フウラシティの市長であり、ラルゴの父。厳格だが責任感の強い性格。風祭り成功のために忙しく動き回っている。