概要
HUGっと!プリキュアの主人公である野乃はなが、ラヴェニール学園への転校前に在籍していた中学校。
学校名が作中で発言されたことはないが、第2話におけるさあやの回想シーンで一瞬映ったはなの転入届をよく見て見ると、「転入前学校名」の記入欄に「シャインヒル学園」と記されていることがわかる。
プリキュアシリーズで転校生キュアは結構多いが、転校前のことが話題になることは少ないので、はなの転校以前のことも視聴者からは特に気にされていなかった。しかし第23話で、はなの回想シーンにおいてシャインヒル学園在籍時代の様子が僅かにに描かれ、その内容が視聴者に大きな衝撃を与えた。
第23話での断片的な描写を見る限り、イジメられていた同級生の女の子を庇った結果、逆にはなの方がクラス内で孤立してしまったようである。
このことではなの心はボロボロに苛まれ、最終的にはひきこもりになりかねない状態にまで追い詰められていたようだ。
はなにとってのシャインヒル学園時代は、まさに黒歴史とトラウマに彩られた学園生活の象徴だったのである。
そんなはなを救ったのは母親のすみれからの励ましの言葉であり、それ以降母親のようなイケてる大人の女性に憧れるようになった。また、母親のように誰かを励ませる人間になりたいという思いがはなの「応援」の根源となっている。
早い話がこの時の出来事が現在のはなの大きな起点となったわけだが、その当時の出来事は彼女の心に深いトラウマとなって残り続けており、それをいまだに一人で抱え込んでいる。当然ながらプリキュア仲間たちもはなの過去について何も知らない。
第24話ではプレジデント・クライの言葉が頭によぎり、はなが強い恐怖に囚われる描写が多々あり、これもはなの過去の傷と関係あるのではと推測する声もある。
はなが転校した理由については作中明示されていないが、両親の仕事の都合と単純に考えられる他に、はなの環境を改善させるためであった可能性もある。
はなが経験したことは、素行不良な一部の学生がはなをイジメのターゲットとしてつけ狙ったというだけの話ではない。クラスメートも教員も含めた校内の全員がはなの苦境を「見て見ぬ振り」をし続けたということでもある。孤立というのはそういう意味である。
放映当時のイジメ問題を抉るような描写でもあるが、「学校」という閉鎖空間を子供を害する可能性があるものとして描いたのはプリキュアでは類を見ないことでもある。
学校では誰もはなを助けてくれなかったというなら、最初にはなが庇ってあげた子ははなに寄り添えなかったのか、我が身可愛さで周囲と同調してはなを無視していたのかということが気になる視聴者も多いようだ。だが、さすがにこの点についてはデリケートすぎて突っ込むことはしないだろう……とおもいきや、なんと第31話でははなに庇われた元同級生・リエが登場予定。はなへの何らかの「謝罪」のため彼女の前に姿を現すようだが…
制服
はなの回想シーン及び第31話の描写から、女子はセーラー服であったことは判明している。
余談
名前の元ネタは、東映アニメーションが2014年4月から2018年1月までの間、大泉スタジオの建て替え工事のために仮設スタジオとして設営した「光が丘スタジオ」からだと思われる。
2018年1月に大泉スタジオの建て替えが完了し、機能はそちらに戻された。つまり本作の開始直前にスタジオの引っ越しがあったったわけで「はながシャインヒル学園から転校してきた」というタイミングから本作が始まるのはそういう意味合いもあるかも知れない。
光が丘スタジオで作られたプリキュアは『ハピプリ』『Goプリ』『まほプリ』『プリアラ』の4作分となる。ちなみに、光が丘モチーフのネーミングは『ハピネスチャージプリキュア!』のぴかりが丘が登場済みである。こちらは光が丘スタジオで作られた最初のプリキュアとなる。