※この記事では『クリスタル』版・『ルビー・サファイア』版・『ダイヤモンド・パール』版に登場した「バトルタワー」について扱います。
『エメラルド』版および『プラチナ・HG・SS』版に登場したバトルタワーについては「バトルフロンティア」を参照してください。
概要
ポケモンに登場する施設で、殿堂入り後に行くことが出来る。
初登場は第2世代『クリスタル』版で、モバイルとの連動で全国のトレーナー(の手持ちデータ)と戦うことができた。
これが第3世代以降オフライン(一部オンライン対応)のバトル専用施設として引き継がれることになった。
バトル専用施設としてバトルタワーのみが存在しているソフトは、第7世代現在で
- 第2世代『クリスタル』
- 第3世代『ルビー・サファイア』
- 第4世代『ダイヤモンド・パール』
である。
第3世代、第4世代は後発作品にて、第2世代はリメイク(HGSS)にていずれも「バトルフロンティア」に発展した。
第2世代
アサギシティ西、40ばんどうろの先に存在する施設。殿堂入り後に入れるようになる。
(『HGSS』では同場所に「バトルフロンティア」が作られているが、実はBGMは『クリスタル』版のバトルタワー」をアレンジしている)
現在(第7世代)と同じ部分
- ルールは見せ合いなし3VS3のシングルバトルである
- 同種類のポケモンを使うこと、及び同種類のどうぐを持たせることはできない
- 手持ちの順番を入れ替えることができない
- 対戦中トレーナーは道具を使えない
- お互いに「ひんし」になった場合、判定により相手の勝ちとする
- 対戦中に「ねむり」「こおり」の制限は設けない
- 1戦ごとに手持ちを全快させてもらえる
現在(第7世代)と異なる部分
- オフラインではプレイ不能
元々モバイル用の施設である。このためVC版では事実上閉鎖されている。
- レベル制限
レベル10ルームから10刻みでレベル100までの計10個のクラスが用意されている。更にそれぞれの制限に対してルームが15用意され、合計150個対戦部屋がある。
部屋を選んだらデータをダウンロードして挑戦することになる。
- 7人勝ち抜き式
第3~第5世代までのバトル施設が7人勝ち抜き式なのは、この時代にそうだったからである。
ちなみに出てくるトレーナーは全て全国から集った猛者達で、能力や技構成も一級品のものが揃う。
更に、翌日になると前日の成績優秀者は7人目に、そうでないトレーナーは1~6人目に配置される。
つまり前日挑戦した部屋に行くと、引き次第では自分VS自分なんてことも起きる。
(ここでいう「成績」とは、いかに短いターンで手持ちの瀕死が少ない状態でクリアしたかを指す。
つまり速攻でないと7人目を取れないということになる)
レベル70、80、90、100のクラスでは何とミュウツーを始めとした強力なポケモン達が出場できた。
だがそれは相手も同じなので、この4クラスでは見渡せばミュウツー・ルギア・ホウオウだらけという状態であった。
その強さたるや、当時公式大会で猛威を振るっていたカビゴンやガラガラではまるで歯が立たないほど。
(『USUM』でも一応出場可能だが、相手は使ってこないので対策の必要はない)
- BPが存在しない
これは次作から導入されている。
- 公式大会の開催
何とこのバトルタワーを用いて2001年に公式大会まで開かれている。
任天堂側が用意したトレーナーを倒し、この好成績者が全国大会に進めるというもの。
全国大会のレポート記事はこちらを参照されたい。
なお、このような形式での公式大会は後にも先にもこの大会だけである。
第3世代(『ルビー・サファイア』)
殿堂入り後、センリからもらえる「ふねのチケット」を使うことでバトルタワーのある島に行けるようになる。
(『エメラルド』ではここが「バトルフロンティア」になっている)
現在(第7世代)と同じ部分
- ルールは見せ合いなし3VS3のシングルバトルである
- 同種類のポケモンを使うこと、及び同種類のどうぐを持たせることはできない
- 特別なポケモン(禁止級と幻のポケモン)は参戦できない
- 手持ちの順番を入れ替えることができない
- 対戦中トレーナーは道具を使えない
- お互いに「ひんし」になった場合、判定により相手の勝ちとする
- 対戦中に「ねむり」「こおり」の制限は設けない
- 1戦ごとに手持ちを全快させてもらえる
なお、BP(バトルポイント)はこの時から登場している。
現在(第7世代)と異なる部分
- Lv.50戦とLv.100戦の2つがある
これも現在と異なるが、Lv.50戦の場合、レベル51以上のポケモンはそもそも出場ができない。
このため強制的にLv.100戦で戦うことになる。
- 7戦勝ち抜き式
前述の通り。またこのせいでリボン獲得に必要な連勝は50連勝ではなく56連勝になる。
- ルールはシングルバトルのみ
当時ダブルバトルは存在していたが、『ルビー・サファイア』ではバトル施設で行うことができない。
- タワータイクーンがいない
登場は次作『エメラルド』からとなる。
- 相手のポケモンは「ホウエンずかん」のポケモンのみ
ここが大きく異なる部分である。登場するポケモンは当時386種類中200種類未満。最終進化形のみに絞るとかなり少ない。このため要対策ポケモンがそこまでいない。
当然こちらはホウエン以外の地方のポケモンを通信で送ることができる。ただし通信でレコードを混ぜた他プレイヤーが登場し、そのプレイヤーの手持ちにホウエン以外のポケモンを所持していた場合は繰り出してくることもあるので、完全に登場しないわけではない。
タワータイクーンもいないので、ここでのみ手に入るリボンを狙う場合『エメラルド』よりも『ルビー・サファイア』の方が楽だったりする。
第4世代(『ダイヤモンド・パール』)
殿堂入りしシンオウ図鑑を完成させた後、「ふねのチケット」を使うことでファイトエリアに行くことができ、その場所の奥にバトルタワーが立っている。
(『プラチナ』ではここが「バトルフロンティア」になっている)
現在(第7世代)と同じ部分
- ルールは見せ合いなし3VS3のシングルバトルである
- 同種類のポケモンを使うこと、及び同種類のどうぐを持たせることはできない
- 特別なポケモン(禁止級と幻のポケモン)は参戦できない
- 手持ちの順番を入れ替えることができない
- 対戦中トレーナーは道具を使えない
- お互いに「ひんし」になった場合、判定により相手の勝ちとする
- 対戦中に「ねむり」「こおり」の制限は設けない
- 1戦ごとに手持ちを全快させてもらえる
- 手持ちポケモンのレベルは1~50まで。51以上は強制的にレベル50になる
- シングルバトル、ダブルバトル、マルチバトルが選べる
現在(第7世代)と異なる部分
- 7戦勝ち抜き式
前述の通り。
- Wi-Fiタワーがある
Wi-Fiを用いて全国の猛者達の使用ポケモンデータをダウンロードすることで挑戦できる。
10までのランクがあり、1つのランクごとに50個の部屋が用意されている。
ランク1からスタートして勝ち上がるごとにランクが上がっていく。
なお現在は同作品のWi-Fiが終了しているため遊ぶことはできない。
- ボストレーナーがシングルバトルにのみ登場
登場するのはクロツグ。肩書はタワータイクーン。
『Pt』以降にもフロンティアブレーンとして登場。
だが何故かダブルバトルやマルチバトルには登場していない。このためBP稼ぎはシングルバトルの方が楽になっている。
関連タグ
タワークオリティ:フロンティアクオリティの前身にあたる言葉
ポケモンシリーズのバトル施設