本項では巨大ロボットであるダンガードAについて記述する。
概要
作品タイトルであり、主人公・一文字タクマが搭乗する事から所謂主役メカではあるのだが、作中での扱いは当時主流であったロボットアニメのパターンとは趣を異にする。
スペック
全高200m(ロボット形態)
重量500t
出力3億馬力
小型航空機ガードランチャー(ロボ形態の兜に相当)、上半身、下半身の三つのパーツからなり、これらの組み換えによって飛行形態サテライザーに変形可能。サテライザー形態の全長は160m。
搭乗員は二名で、メインパイロットはガードランチャーに、コ・パイロット(副操縦士)は下半身パーツのコクピットに搭乗。下半身側は予備のコクピットにもう一人搭乗できる。
当初は機体そのもののパワーのみで格闘戦を行っていたが、後に武装が追加される。
武装
パルサーカノン
コズモアロー
ダブルシャフト
テレポーションパンチ
ハードパンチ
テレポーションミサイル
アイブレスターライフル
レーザーバルカン(サテライザー限定)
テレポーションガン(サテライザー限定)
作中での扱い
原作者である松本零士は変形合体ロボットものに対しどちらかと言えば批判的なスタンスをとっており、ダンガードAの待遇にも影響を及ぼしているといわれる。
第3話で主人公のタクマがテストパイロットの一人に選ばれるのだが、この時点ではダンガードAそのものは登場しない。
第4話からは組立工程や合体訓練の描写でサテライザー形態のみ登場。以降はキャプテン・ダンによるスパルタ教育の描写が続く。
タクマが正式にパイロットとして任命される第12話でようやくダンガードA形態での活躍が開始するのである。
TV版の放映と並行して連載された漫画版はさらに極端な待遇を受けている。
組み立て前の部品の状態とサテライザー形態だけで物語が進行していき、タイトルになっているダンガードAの形態はラストシーンの見開き一回のみ、それも攻撃を繰り出したり能動的に動く姿ではなく、人類側の意思表示として棒立ちの姿で遺棄される姿で描かれるというもの。
結果的に似たような末路をたどるロボはそれなりに存在するが、そのシーンでしか描かれない主人公機というのはさすがに異色と言わざるを得ない。
余談
2018年9月時点で、スーパーロボット大戦シリーズへの参戦は実現していない。ヤマトに先を越されている。
なお、1979年にはアメコミの大手MARVELと東映の提携により、『Shogun Warriors』の"Dangard Ace"として登場している。