概要
携帯電話の中でも特にフューチャーホン(ガラケー)での閲覧を前提とした小説。単に『携帯端末上で閲覧可能』であるだけではケータイ小説とは呼ばれない。
携帯電話の狭い横書きの画面での閲覧を前提としている(あるいはそうした環境で書かれている)ため、一文一文が短いなどの文体上の特徴がある。
かつて少女達の間で恋愛小説が流行した。
ケータイ小説の一覧
pixivでの扱い
pixivでもこのタグが用いられた小説作品は存在するが、オリジナル小説であり、二次創作はほとんど事例がない。キーワード検索の場合は二次創作も出てくる。
考察(独自研究含む)
00年代に流行ったケータイ小説は「ケータイで気軽に読める、書ける」といった趣旨のものが多かった為、ライトノベル、夢小説、なろう系、ハーレクインetcとはまた違った内容が多かった。
読者はアニメ、漫画、ゲーム、同人(所謂、オタク向け)とは無縁な少女が多かった為、例に挙げた小説にありがちな「異世界トリップするエピソード」などの二次元から影響を受けた設定はあまり書かれなかった。
- 登場人物があだ名や名字(カタカナ表記、ありふれた名字+さん付けなど)で呼ばれていて、フルネームが公開されない
- フルネームが公開されていても、あまり人名に使われない漢字が当てられていたり(忖度?)、あだ名のおまけだったりする
- 主人公のバックグラウンド(家族構成、両親の職業など)が詳しく描かれていない
- 恋愛の障害がご都合主義的なものに限られている
- 薬物、リストカット、妊娠など、心の闇を扱った内容のものも多い
などが00年代のケータイ小説にありがちな内容だった。名前変換機能を持つ夢小説に通ずる何かを感じないだろうか?
主に中高生が書いていたので、同じ中高生にとって読みやすい形になっていたのは必然なのかもしれない。