概要
Yoshiによるケータイ小説。Web上で2000年10月から連載を開始し、女子高生の間で口コミで人気を博したとされる。
その後出版された書籍版は270万部をこえるヒット作となり、当時のケータイ小説ブームの火付け役の一端を担った。
ストーリーは第一部「アユの物語」、第二部「ホスト」、第三部「レイナの運命」の三部作で構成されており、特別版として「パオの物語」が存在する。
2004年には映画版「Deep Love アユの物語」、ドラマ版「Deep Love 〜アユの物語〜」および「Deep Love 〜ホスト〜」が制作されている。
また、別冊フレンドで漫画版が連載されていたこともある。
登場人物
※演者は映画版/ドラマ版。
- アユ
- 健二
- レイナ
アユの心友。クラスの連中から恨みを買ったすえに輪姦されて妊娠してしまう。
- 義之
(演:古屋敬多/同)
心臓に疾患を抱えていた少年。
- 義之の父
義之の父親でありアユのパパ。エイズに感染して死ぬ。
- おばあちゃん
アユの知り合いの老婆。義之の手術のためにお金を貯めていたが、アユに盗まれる。
- パオ
アユが拾った犬。元々は三兄弟で、ある家庭のペットとして育てられていたが捨てられる。
後に動物虐待の常習犯に捕まり舌を半分切られてしまう。
問題点
前述の通り10代の女子をメインに人気を得たが、レイプ・援助交際・ホス狂・いじめ・妊娠・ドラッグ・自殺といったセンシティブな要素が多く、またエロ描写も濃厚で過激なため女子学生の愛読書としていかがなものかという話題が度々上がっていた。
なお、この手の要素は他のケータイ小説でも頻出しており、一種の様式美となっていた。
それ以外にもト書きの台本のような台詞の多い文体、「ガッシ!ボカ!」などカギカッコ内の擬音など稚拙な描写が多いことや、超展開と言ってもおかしくない程の展開の速さなど小説として評価に値しない、などの辛口の批評コメントが寄せられることもあった。