バンブルビー(映画)
ばんぶるびー
作品解説
マイケル・ベイ監督の実写版トランスフォーマーシリーズが製作されている中で、かねてより予算許諾の報などで、その存在が示唆されていた実写TFのスピンオフ、その第一作品目。監督は、マイケル・ベイから、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」の監督を務めたトラヴィス・ナイトとなった。本編でもオプティマスプライムとともに活躍したトランスフォーマーのバンブルビーを主役に据え、実写版第一作品目よりも20年前・・・孤独な少女チャーリー・ワトソンと、バンブルビーの出会いから物語は始まる。キャッチコピーは
はじめての相棒は、少女だった。
登場人物(人類)
チャーリー・ワトソン
日本語版トレーラーでは「孤独な少女」と称される18歳の主人公。奇しくも実写版第一作目のサムと似たような形で、バンブルビーと運命的な出会いを果たす。大きな鉄の体を持つトランスフォーマーのバンブルビーと、人間の少女のチャーリー。いろんな意味で不釣合いな二人は、不器用にぶつかり、されど確かな絆を結んでいく。(演・・・ヘイリー・スタインフェルド)
バーンズ
第一作から存在し、1作目の主要登場人物の一人であるシーモア・シモンズも所属していた政府諜報機関「セクター7」の人間。宇宙からの来訪者たるバンブルビーを追うが・・・(演・・・ジョン・シナ)
登場人物(トランスフォーマー)
今作では特筆するべきポイントとして、原典デザインへ、劇中のトランスフォーマーのデザインが回帰しているものが多々あることが挙げられる。特に、トレーラー映像にて登場しているオプティマスプライム、サウンドウェーブ、ショックウェーブはこの傾向が顕著であり、主人公であるバンブルビーにしても、元ネタであるミニボットのバンブルと同じくビートルへの変形能力を獲得している。
オートボット
バンブルビー
今作の主人公TF。1987年のカリフォルニアにてチャーリーと出会う。第一作と同じく、どうやら声を発することはこの時代でもできない様子。チャーリーとは不器用ながら、つかの間の平穏な時間の中で絆を育んでいく。
変形するビークルは、前述のビートル・・・だけとおもわれていたが、公開されているトレーラーをよく見ると、同じ黄色でわかりにくいが、各部のデザインが異なるロボットモードが確認できるが、この状態からはジープに変形するとのこと。他にも、ビートルのときでも、ビークルモードから、ロボットモードの腕だけを展開する荒業?も見せている。
また主にトランスフォーマートイファンが度肝を抜かれたであろう特徴として、今作のバンブルビーは、なんとビークル時の車体底部にロボットモードの頭部が格納されている(これは実写版のバンブルビーのトイをはじめ、多くのカーロボット系トランスフォーマー立体商品で見られる特徴でもある)。チャーリーが、ただのビートルとおもって、何気なく修理をしようと車体底部にもぐり、そこにあるバンブルビーの顔と目を合わせてしまうシーンはすでにトレーラーでも見られるが、ある意味ではトランスフォーマーという作品自体を象徴するかの様なシーンである。
武器に関しては、先んじて発売されたトイ「パワーチャージバンブルビー」にて、格闘戦用装備の腕のブレードが、スティンガーソードという名前であることが明かされた。スティンガーは、実写版第一作で没になったバンブルビーの装備名にして、コピー商品こと、KSI製バンブルビーといえる、あの人造TFの名前でもある。
ディセプティコン
ブリッツウイング
ディセプティコン航空兵。劇中ではバンブルビーを一度破るとのこと。変形するのはファントムII。既存作品や、トイではトリプルチェンジャーであることが多いが、本作でもそうなのかは現状不明。予告でその姿がはじめて公開されたときは、そのカラーリングからスタースクリームではないか?という噂が立ったが、本作の監督であるトラヴィス・ナイトがブリッツウイングであると明言した。(声・・・デイビット・ソボロブ)
シャッター
赤のプリムスGT-Xとジェット機に変形するトリプルチェンジャーのディセプティコン。トレーラーで、後述のドロップキック(らしきTF)とともに人類の前に現れるTFがおそらくシャッター。なお、これが正しいとすると、声をはじめとした雰囲気から察するに、ウーマントランスフォーマーなのかもしれない。(声・・・アンジェラ・バセット)
ドロップキック
青のAMC・ジャヴェリンとヘリコプターに変形するトリプルチェンジャーのディセプティコン。海外版トレーラーでは、先述のシャッターと思わしきTFとともに人類の前に現れたのがおそらくドロップキック。(声・・・ジャスティン・セロー)
このほか、実写版やアニメにおいてもオプティマスプライムの声を当てたピーター・カレン、マーティン・ショートの声優としての起用が発表されているほか、トランスフォーマー枠としては、実写版TF世界では、いつの間にか出ずっぱりの人気者になったバリケードが登場するほか、トレーラでは、きわめて原典デザインに近づいたサウンドウェーブやショックウェーブ、そしてオプティマスプライムの姿も確認できる。
公開前の出来事
国内プロモーション
日本国内用に製作されたトレーラーでは、同じバンブルビー繋がりということで、トランスフォーマーアドベンチャーで、若きリーダーとなったバンブルビーを演じた木村良平氏がナレーションを担当しており、公式サイトでもそのトレーラーを見ることが可能。
トイに関して
本作の日本公開より先に、トランスフォーマートイの最高峰ブランドであるマスターピースの海外版(日本では当時まだ未発売)にて、ビートルに変形する本作のバンブルビーが発売された・・・はいいのだが、このバンブルビー、実はビークル時に車体底部に格納された頭部が、目立たないよう蓋がされるように設計されていた。普段のTFトイなら、賞賛されるべき構造なのだが、悲しいことにキャラクター紹介で記したように、劇中では顔が車体底部に露出しているのが正解のため、手にした人によってはなんとも言えない気分になったことだろう。
注意事項
実は原題であるところのBumblebeeは、アメリカのアニメRWBYに登場するヤン・シャオロンと、ブレイク・ベラドンナの カップリング用のタグとしての意味合いも持つため、映画を見て作品を投稿しようと考えてる方はご注意を。またトランスフォーマーファンなら言うまでもないが、キャラクター名としても通用してしまうため、この点も注意したほうがいいだろう