『新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz』に登場するモビルスーツのひとつ。
概要
基本情報
型式番号 | OZ-00MS2B |
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頭頂高 | 17.4m |
重量 | 8.2t |
装甲材質 | チタニュウム合金 |
機体解説
『新機動戦記ガンダムW』本編にて、トールギスIIと同時期に製造された、トールギスの3号機である。
専用武装の調整遅れによって結局前線に出す前に戦争は終結してしまった。
また、異説にはトレーズ・クシュリナーダがゼクス・マーキス(ミリアルド・ピースクラフト)用として造らせたともあり、彼との決闘用としていたと思われるが、そのゼクスがすでにガンダムエピオンを所持していたため不要になったとも言われている。
武装
バルカン
砲頭部に2門装備
メガキャノン
通常状態でもトールギスのドーバーガン以上の威力がある。また、砲身を割って最大出力モードになるとツインバスターライフルに比肩し得る威力の砲撃が可能、その威力は資源衛星を一撃で破壊するほどである。
ビームサーベル
先行2機と同型のビームサーベル。シールドに2基搭載。
ヒートロッド
ガンダムエピオンと同じもの。シールド内臓となっている。
超高熱を発し、ネオチタニュウム合金製のサーペントの脚部を絡めた際は、その部位を溶解していた。
劇中での活躍
マリーメイア軍が反乱を起こした際、地球権統一国家管理下の諜報組織である『プリベンター』が、『火消しの風・ウインド』として現れたゼクス・マーキスの搭乗機として封印を解いた事で表舞台へ姿を現すことになる。
ルクセンブルク郊外からHLVで宇宙に上がり、地球降下を開始していたマリーメイア軍を強襲、30機のサーペントをシャトルと共に撃墜した。
デキム・バートンを追い詰めたかに思えたが、コロニー落としによる真のオペレーションメテオを盾にされ成すすべなく残り470機のサーペント部隊の地球降下を許してしまう。
真のオペレーションメテオが阻止された際、メガキャノンで資源衛星MOIIIを破壊するが、後一歩のところでデキムには逃げられてしまう。
燃料不足で宇宙に漂い、回収に現れたルクレツィア・ノインと共に地球へ降下。大統領府を占領したマリーメイア軍を再度強襲する。
ノインのトーラスと敵機をパイロットを殺さないように行動不能にする戦い方のために不利な状況になっていくが、そこに現れたガンダム3機と共闘し、多くのサーペントを行動不能にする。
しかし、やはり数にものを言わせたマリーメイア軍の猛攻に追い詰められ、ついには囲まれて絶体絶命の状況となる。
だがその戦う姿は見た人々を奮起させ、戦う姿勢を起こさせるに足るものとなり、ウイングゼロの大統領府シェルター破壊、そしてデキム・バートンの死亡により反乱は終結した。
ガンダムはこの後全てが自爆装置により破壊されたが、このトールギスIIIがどうなったかについての詳細は明らかになっていない。
外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
初参戦のF完結編ではボスユニットとして登場したが、大抵のシリーズではEW版のゼクスは味方なので自軍ユニットとして登場する。
性能は飛行可能でウイングガンダムゼロ (EW版)と同等。ウイングゼロのバスターライフルのように本機はヒートロッドを持ち、接近格闘戦にも対応できる。
メガキャノンは小隊制のスパロボでは全体攻撃。 作品によってはMAP兵器版が実装されているシリーズも多い。
シミュレーションRPGとしての活躍ではスーパーロボット大戦Lにてとある異名がついた。
2体一組でPU(パートナーユニット)を組む「パートナーバトルシステム」を採用したLでは定番システムとなっていた強化パーツが廃止されており、PU(パートナーユニット)編成と機体ボーナスシステムによる機体ボーナスの組み合わせが実質的に強化パーツの替わりとなっており、発売前の情報でトールギスⅢのユニットボーナスは「自分のパートナーユニットに宇宙適性A」と判明、宇宙適性の低いユニットが多い本作では序盤に手に入る本機はプレイヤーにとって「スラスターモジュールの代替品」との認識がとても強い。某所ではゼクス共々火消しのスラスターモジュールなどと呼ばれることになる。
ガンダムvsガンダムシリーズ
EXTREME V.S.より追加アップデートで参戦。コストは2500。
メガキャノンからの照射だけでなく、ヒートロッド振り回しによる接近迎撃も可能。特殊格闘では トーラスを呼び出す。
武装こそはシンプルだが、挙動は癖が強いじゃじゃ馬。
前作の通常トールギスが可能だったスーパーバーニア(SB)と通常のブーストダッシュが併用可能。
また、空中で後格闘を使うと急降下を行う。
※本シリーズでのスーパーバーニアとは、レバー(前後左右いずれか)+ジャンプボタン1回でロックした相手を向きながら若干浮き上がりつつ高速移動。上手く使いこなせれば相手をメインの射角内に捉えたまま移動できるので、回避と反撃の両立ができる。
ちなみに解禁当時は非常に凶悪であり、SBによる超機動・後格闘の急降下による強制着地により2500とは思えない性能を有している。SBによって格闘機ではほぼ相手にならず、殆どの3000をも圧倒できてしまう。そのためトールギスはトールギスでしか倒せないと言われたほどである。
「下格のSB急降下着地に盾を出すと、まず着地を取られない」などゲーム的におかしい要素が詰め込まれており、ぶっ壊れ機体筆頭であった。
(尤も、EXTREME.VS.はシリーズ初作ということもあり、壊れ機体自体は珍しくなかったのだが。) 後にSB関連、後格闘が下方修正された。
バンナムも持て余し気味なのか、シリーズが進むにつれ上方修正と下方修正を繰り返しており、それに加えてブーストダッシュ関連のテクが開発されるにつれてSBが暴発しやすいトールギスⅢは使用者が減ってしまったこともあって評価は安定しない。
ただし極端に弱体化することはなく、高めの立ち位置をキープしている。
そしてEXTREME V.S.2では最上位コストの3000に昇格。
これまでは常時SBであったのに対し、通常はほかの機体同様のBD、特殊格闘+レバー入力でSBで高速移動と、より使い分けが容易になる。またヒートロッドも発生が早くなり、迎撃のみならず相手を捕えここから格闘コンボの起点にとエピオン同様に近距離の攻め手として強化されたことにより、高速戦闘を得意とする最上位コストMSとして仕上がった。ただし、これまでと違い、トーラス呼び出しが溜め時間の必要な格闘CSとなった。メイン射撃でキャンセルする降りテク(通称:アメキャン)が可能になったとはいえ、咄嗟に出せる飛び道具が減っているので残弾管理にはこれまで以上に注意が必要。