- 横山光輝原作の漫画・アニメ作品『鉄人28号』の主人公の少年探偵。
- 大友克洋原作の漫画・アニメ映画作品『AKIRA』の主人公。→金田正太郎(AKIRA)
この項目では1.について説明する。
概要
正義感に燃える少年探偵で「鉄人28号」を操ることが出来るリモコンの持ち主。少年探偵として行動する際は常にブレザーを着用する。
名前の由来は球界の天皇ことプロ野球選手「金田正一」からである。
いわゆる年下の少年に対して恋愛感情などを抱くことを指す「ショタコン」の「ショタ」はこの少年の名前から。
こんな記事もあるが、なぜか一部オタク界隈では「ショタコンの語源となった金田正太郎は『太陽の使者鉄人28号』版でなく漫画版あるいは初代アニメ版」との説が存在する。いわく「語の提案者である『ファンロード』編集長は自分達が子供の頃に見ていた初代アニメ版を意識したが、雑誌読者とのジェネレーションギャップにより『太陽の使者』版との誤解が生じた」という。
この説はそれなりの広がりを見せておりピクシブ百科事典でもこの説に沿った解説がなされていた。しかし、『ファンロード』編集長イニシャル・ビスケットのK本人はTwitterにて「『太陽の使者』の金田正太郎への萌えを語った女性への回答として生まれた言葉」であるとしてこの説を明確に否定している。
ただ、いずれにせよ原作終了より何十年も後のファンによる造語なので、当然横山本人が意識したものではない。
また、昭和の児童漫画ゆえか特に説明なしに車を運転していたり、鉄人のリモコンを持ち続けたりと大人には割と突っ込まれる点も多いが、その心技体に優れた正義の少年というキャラクター像は正に少年漫画の主人公として申し分ないものであり、後年のリメイク・派生作でも彼の鉄人以上に力を入れて描かれることも多い。
代表的なのは長谷川裕一の『鉄人28号皇帝の紋章』で、彼がリモコンの所有を認められている理由に、単純すぎる操縦装置(レバー二本と数個のボタン)で、誰よりも巧みに鉄人を操ることが出来るセンスの持ち主という理由づけがなされている。
原作漫画では、他の横山作品の主人公同様ストイックで合理的な性格で、「ロボットよりも操縦者を倒す方が早い」といった趣旨の発言をしているし、むしろ積極的に狙っていく。主人公であっても時には悪どい手も使うし、くよくよしないで切り替わりが早いのも横山主人公ならではである。ちなみに人も殺す。『太陽の使者』版ではその傾向が増した。
また、話が進むにつれ高性能な敵ロボットが次々と登場し、旧式である鉄人はまともに戦っても勝てなくなる。そこで、正太郎の機智によって、この漫画は単なるロボットバトルに終わらず、作者の代表作でもある『三国志』さながらの知能戦が始まるのである。
続編となる『鉄人28号FX』における、最終階級もとい役職はICPOの長官。この歳になると本人もショタコンだったのかが気になり、マイケルやイカムらをこのような方法で見出したのかもしれない。
イチローとレモンピープルの関係みたいとか間違ってはいけない。