概要
初期の作品だが、歴代でもずば抜けた超展開の作品であり、のっけから強姦殺人シーンという強烈な始まり方をする。それも露出の多いボディスーツを着た怪人が全裸の青年をガッツリ犯し、肛門から大量出血という凄まじい絵面で……
登場人物
日高良司
30過ぎの平凡なサラリーマン。趣味もなければ嫁もなく、会社では能無し呼ばわりされ、翌日から地方の支社への転勤という形で左遷させられる予定…となかなか踏んだり蹴ったり。
日高雄介
良司の弟で、連続殺人鬼「モヒカン男」の捜査を担当する刑事。特技は空手。
兄に対しては「俺の心配よりさ、兄キこそもう年なんだし嫁さんの心配でもしろよ! さもないと欲求不満でこういう変質者になっちまうぜ」と野次っているが、そういう雄介も独身なので男ふたりで同居している。
モヒカン男
「ふははは! どうだ俺のペニスの味はーっ!! うおおーっ!」
筋肉質でガタイの良い体を露出の多いレザースーツで引き立て、堂々と尻と股間を丸出しにした筋金入りの変態。格好もヤバけりゃ所業もヤバく、強姦魔にして連続殺人鬼という超危険人物である。
なお彼の毒牙にかかったのは男性のみで、ターゲットにされた被害者たちは肛門を掘られた末に肛門裂傷で大量出血を起こし、失血死するという惨たらしい最期を遂げている。
本編開始前でも既に6人をヤ(犯・殺)った上、冒頭で7人目となる犠牲者を出す始末。しかも「悪く思うなよ、恨むならこのデカすぎるペニスを恨みな」と何ら悪びれずに吐き捨て、得意気に笑いながら去っていった筋金入りの外道。
誰が呼んだか尻Assキラー。
被害者
冒頭でモヒカン男の毒牙にかかり殺された男子校の学生。その割に割と老け顔。
ノンケなのかホモなのか、そもそもなぜ素っ裸だったのかは一切不明だが、ガッツリ尻を掘られて肛門裂傷を起こし失血死した哀れな末路だけは事実。
女性刑事
雄介の同僚らしき警官。モヒカン男をおびき寄せるおとり捜査のため、深夜の公園でカップルを装っていたが、そのモヒカンに背後から肘打ちされて気絶し確保には至らず。
関連イラスト
関連項目
- ネタバレ
「よぉお兄さん 女といちゃつくのもいいが男と強烈な一パツをやるのもいいもんだぜ 俺が教えてやるよ…!」
雄介のおとり捜査にかかり、ついに姿を見せたモヒカン男。ようやく犯人を確保と思われたその瞬間……
「ふっ、俺もやきがまわったもんだな。最後と決めた日に弟をあさるなんて」
「よく見ろよ、この顔を」
「うっ!? 兄キ!!」
モヒカン男の正体……それは事もあろうに実の兄であった。そして良司は語る。
趣味もなく、会社では能無し呼ばわり、世間からものけ者扱い……そんな自分に自信をつけようと、秘密で始めたボディービル。その結果見事に自信がつくと同時に自身がホモだということに気づき、それまでは行く勇気も無かったハッテン場へも赴くようにもなった。
だが23cmという驚異的なソレは誰からも受け入れられず、またも能無しの烙印を押される始末。
こうして完全に行き場をなくした欲求は狂気へと変わり、良司は男を求めて凶悪な強姦魔、そして連続殺人鬼に堕ちた。
「欲求不満でこういう変質者になっちまうぜ」
皮肉にも雄介のジョークが的を射ていたのだ。
※23cm:500mlボトル(20cm)以上、1Lの牛乳パック(24cm)未満。平均的な日本人のほぼ倍である。
「だからこうして男をあさりつづけていたのさ。これより他、俺の欲望を充たすものはないじゃないか!」
「ばかだよ兄キは…」
「そんなことで一生をぼうにふるなんて……」
愕然とする弟に、最早戻れないところまで来てしまった良司は「ああ、俺はばかさ」と自虐しながらも「あのヘボ部長の言いなりになって転勤しようとしてるんだからな。お笑いぐさだよ」と微塵の罪悪感も見せず、それどころか後生の頼みとばかりに自身にぶち込むよう要求。
「だから今日が最後だと思っていたのさ。そしたらあろうことかお前を捕まえちまった。だがやめるわけにはいかないぜ、俺は爆発寸前なんだ。お前が欲しい!」
「弟を殺しちまうわけにはいかないから、お前が俺のケツにペニスを入れてくれ、できるだろう?」
既に7人も殺しておいて今更「弟を殺すわけにはいかないから」というのも身勝手な理屈だが、覚悟を決めた雄介は"鉄のように熱い"ソレを挿入し……
ズギュ──ンン
関連
刑事を犯れ:デカをやれ。ヤマジュン第一号。そしてタイトル通り刑事が登場する。
快楽の罠・裏切り:主人公(?)が死亡するヤマジュン作品。生死不明で留まっているのは「死のロンド」と「地獄の使者たち」(状況的には死亡した可能性が高いが)。
疾走する獣たち・美しき野獣:これもヤマジュン作品。24cmというぶっ飛んだブツをお持ちの方が登場するが、前者は平和的に終わる。後者は不穏なエンドだが凶行は描かれていない。