レザー(leather)とは革をなめした素材のことである。生皮に比べ耐久性や堅牢性が向上し、長持ちする。また独特の艶と風合いが生まれ、愛好者も多い。
「なめす(鞣す)」とは
「なめす」とは、動物から剥いだだけの皮(ハイド)を腐りにくく丈夫で長持ちさせるために加工することである。以下のような工程で成り立っている。
- 生皮から産毛や脂肪分を取り除き、コラーゲンを中心としたタンパク質成分のみにする。この工程は刃物でひたすら削り落とす。
- タンニン(植物の灰汁の成分)や金属のクロム塩などのアルカリ性薬品に浸け、タンパク質を変性させる。伝統的な方法のタンニンなめしでは、濃度の数十段階に異なる水槽に順々に皮を浸していくという。と~っても手間がかかっているのである。
- 変性した皮を乾燥させ、揉んだり叩いたりして柔らかくする。
利用
一般には衣類、特に靴やジャケットに用いられる。また鞄・バッグや財布などのケース類にも用いられる。
レザーのズボンやシャツなどもあるが、ややマニアな趣向と捉えられている。
更にハーネスともなれば…いや、ここでよしておこう。