概要
C.E.世界初のMSであるジンの重斬刀が一定の戦果を挙げた事から開発された兵装。対艦刀シリーズが初めて実装された機体は地球連合軍のGAT-Xとなるが、PMP社のI.W.S.P.に採用された完全な実体剣タイプ(9.1m対艦刀)とモルゲンレーテ製ソードストライカーのシュベルトゲベールが並行して開発され、後者が制式採用を勝ち取る。
実体剣型対艦刀の用法は重斬刀と同様で、MSサイズに大型化した古典的な質量剣である。一方でレーザー(ビーム)とのコンビネーション方式はその熱量によって敵装甲の表面を焼き切り、剣の質量でさらに押し広げる質量攻撃が可能な特性を有している。当初は直進する指向性レーザーを用いていたが、後に粒子ビームによって威力を増大させたモデルも作られた。
その多くはMSの全高に匹敵するほどの長さを誇り、高い威力からMS等は一刀両断してしまう。当初はその名の通り戦艦やモビルアーマーに対抗する装備として作られたが、実用性から対MS用としても運用可能な装備として位置付けられるようになった。
15.78m レーザー対艦刀 シュベルトゲベール
ソードストライクガンダムが持つ対艦刀。「シュベルト」・「ゲベール」はドイツ語で「剣」・「銃」を意味する。
光学刃部はレーザー。柄の部分にビーム砲を備えるが、キラ・ヤマトが搭乗した装備は試作品であるため外装のみのイミテーションであった。後に量産化されたものではビーム発砲機能が実装されている。
15.78m レーザー対艦刀 シュベルトゲベール(ソードカラミティ)
ソードカラミティが持つ対艦刀。
装備数は2本。機能はソードストライカーと同様だが、レーザー刃はソードストライクのピンク色ではなく、グリーンとなる。
NOL-Y941 レーザー重斬刀(シグーディープアームズ)
ソードストライクとの交戦データを元に、ザフトで開発された。刃渡りは小型で、レーザー対艦刀の機能よりもビームサーベル実用化の過程で作られたテスト品の趣が強い。
MMI-710 エクスカリバー レーザー対艦刀
ソードインパルスガンダムが持つレーザー対艦刀。レーザー刃の反対側の大部分が実体刃になっており、構えの向きを変えるとそのまま実体剣になる。
装備数は2本。連結することも可能で、この形態は「アンビデクストラスフォーム」と呼ばれる。
フォースインパルスに換装した状態で使用されたこともあった。デスティニーインパルスの物も同型。名前の由来はアーサー王の愛剣エクスカリバー。
MMI-558 テンペスト ビームソード
グフイグナイテッドが持つ両刃剣。対艦刀と同型の兵器だが、小型化とともに光学刃が直進式のレーザーから熱量の多い粒子ビームに変更された(依然としてレーザーする資料もある)。
片手で扱え、対MS戦に特化した仕様になっている。
MMI-714 アロンダイト ビームソード
デスティニーガンダムが持つ大型ビームソード。ビームの特性はテンペストと同様だが、再び大型化している。刀身は折り畳みが可能。
デストロイガンダムを両断するほどの威力がある。名前の由来は円卓の騎士の一人であるランスロット卿の愛剣アロンダイト。
9.1メートル対艦刀
統合兵装ストライカーパックの「I.W.S.P.」用に製作された実体剣。
M1アストレイがHG化された際、本武器がオプション兵装として同梱された。
XM404 グランドスラム
「1/60 PG ストライクガンダム」付属のボーナスパーツを元に設定されたオリジナル武装。
この装備は後に発売された「1/100 MG ストライクガンダム+I.W.S.P.」にも付属している。
また、「GUNDAM EVOLVE」において、ストライクガンダムが使用している描写がある。
余談
レーザーと実体刃を組み合わせた構成はガンダムSEEDにおいてオマージュを公言されているロボットアニメ「機甲戦記ドラグナー」に登場するゲルフに通ずるものがある。
ただし、あちらが実体刃一体式のレーザーソードを採用するのは試作品であったからで、後続の機体は完全なレーザーソード(所謂ビームサーベル方式)となっている。