概要
声:大亀あすか
6月1日生まれ、血液型A型。身長157cm(1年目)・158cm(2年目)・159cm(3年目)。
大ヒットしたギャルゲーの金字塔『ときめきメモリアル』の正統な続編である『ときめきメモリアル4』のメインヒロイン……なのだが、その認知度は若干厳しいものがある(詳しくは後述)。
主人公の同級生でクラス委員長(二年生二学期からは生徒会長に就任)。
気さくで誰からも好かれる人物。語堂つぐみとは小学校からの幼馴染で親友。
ときメモシリーズのメインヒロインではあるが、主人公とは幼馴染ではないどころか、高校入学以前の接点も一切無い。
主人公とは入学した時のクラスで偶然隣の席になり、一目惚れだった。
余談
愛称がかなり多く、「ホッシー」「マッキー」「スタリバさん」、学期始めの特技実践&習得イベントを手伝ってくれることから「特技さん」、放置してると最速で1年目の8月には爆弾が点灯してしまうという傷心度の上昇の早さから「スターマインさん」「ボマー星川」などが存在する。
またときめき状態になるのも早く、主人公のパラメータ上昇によるときめき度の上昇率も高く設定されている。
そのため彼女を攻略する分には簡単だが、皐月優や龍光寺カイなど難易度の高いヒロインを攻略するときには最大の壁となる。
皐月攻略時は、皐月から要求されるパラメータや進路はもちろんのこと、主人公が生徒会に入っている場合は同じ生徒会所属による友好度上昇は皐月は卒業してしまうことでストップしてしまうため、その後もそれが続いている星川に好感度が逆転されてしまい、伝説の樹の下に来ているのは皐月ではなく星川ということがある。
また、龍光寺攻略時は、ルートが2つある関係かヒロインポイントが最大14しかなく(他のヒロインは20)、パラメータは要求された分あって好感度も高いが、取得ヒロインポイント数で星川に逆転されてしまうということも多々ある。
このように本命キャラ攻略中のハードルとなってしまっている。
これらはこのシステムや特技による対策を知らないほど辛くなる。ときめきやすさがかえって仇になったパターンであるといえる。
彼女のエンディングを迎えると看護師の専門学校へ進学するのだが、彼女以外のヒロインでエンディングを迎えると彼女の卒業後の進路が不明になってしまう(もっとも主人公が進路を聞き出せていないだけなのだが)。
モバイル版ときメモ4でも、チョイ役として登場している(攻略対象ではない)。
ちなみに髪型と髪の色は、『ときメモGS2』に登場した情報提供役のサポートキャラである音成遊とそっくりだったりする。
悲劇のメインヒロイン
上記のように、他ヒロイン攻略時にはときめき度の上がりやすさや爆弾発生率の高さから厄介になってしまうことから、メインヒロインでありながら、ゲームシステム上嫌われがちなポジションに位置してしまっているのである(唯一の例外は後述)。
また、あらゆる面で「ときメモのメインヒロイン」らしさを感じさせないことから、メインヒロインとしては微妙な立ち位置とされることも。
必ず登場するヒロインで、主人公に懐きやすい王道ヒロインのはずなのだが…
理由は、彼女自身のシンプルな特徴と大倉都子の存在である。
「メインヒロインは親しみやすく」というコンセプトで作られたヒロインなのだが、親しみやすさを狙って無難なキャラメイキングを行ったためか、これといった特徴が無いためにキャラ立ちが弱く、どこか特徴が際立ってるのが売りのときメモヒロインとしては物足りないとユーザーに捉えられてしまった。
(一応、一年生から三年生にかけて徐々にテストの成績が上がっているなど、努力家であることは伺えるのだが)
歴代ときメモメインヒロインと比べても、主人公の幼馴染ではないどころか、高校入学以前の主人公との接点が全く無いことから主人公との『過去の思い出』的なイベントが皆無で、それが彼女のキャラ立ちを更に弱めてしまっていた。
ときメモ3の牧原優紀子も主人公の幼馴染ではないが、彼女は小中学校の時に主人公の同級生であり、小学生の時に主人公にイジメっ子から助けてもらったという接点がある。
これもメインヒロインとして足りない一因であり、彼女が主人公に懐きやすいのが不自然に感じられてしまったのである。
パッケージヒロインであり、オープニングムービーも飾っているのだが、それらの役割を皐月優と分担してしまっていることもある。
インターネットラジオ『あなたとときめきメモリアル4』のパーソナリティも、星川役の大亀あすかと皐月役の滝田樹里が役割を分担していた。
そして大倉都子は歴代ときメモメインヒロイン同様主人公の幼馴染であり、設定やイベント面でもゲーム中で一番最初に登場したり、伝説の樹の話を正確に知っていたり、幼少時代の主人公との思い出イベントがあったり、エンディングに一番気合が入っていたりと、メインヒロインらしい要素を持ち合わせているのである。
また(ときめき状態への前フリとはいえ)ときメモシリーズ史上初のヤンデレ属性を持つことや、ときめき状態では伝統システムを否定してしまうくらいの主人公への想いを見せ付けたことでも話題を掻っ攫ってしまった。
本当にコナミは星川をメインヒロインにしたのか?とさえ疑いたくもなる。
そうした経緯から、人気の面で都子に大きく水をあけられてしまい、更には電撃マ王で短期連載されていた漫画『ときめきメモリアル4 Stand by me』でも都子にメインヒロインの座を奪われてしまっている。
サブヒロインとしてはそれなりに活躍はしているが、主人公の事は諦めて都子との仲を応援するというポジションに位置づけられてしまっている。
元々は都子がそのポジションにあたるキャラだったはずなのでは…
また、この件は同じコナミのクイズゲーム『クイズマジックアカデミーVII』の「ヒロイン検定」で、四択クイズの問題として出題されてしまっていた。
そしてコナミネットDXの「ときめきメモリアルメールドラマ」でも、ときメモ4枠の出番を都子に奪われてしまった。
グッズ展開でも、2009年の東京ゲームショウのコナミブースで星川のフィギュアが参考出品されていたが商品化されずにお蔵入りしてしまうという憂き目に遭い、逆に都子はその年のコミックマーケット77のゲーマガブースで公式の抱き枕カバーがただ一人だけ商品化されていた。
公式でもこのように、悲惨な扱いを受けてしまっている。
コナミはときメモ4のメインヒロインは星川ではなく都子とでも言いたいのだろうか?
ちなみに星川には好感度に関係なく強制発動するイベントが二つ用意されており、好感度アップを手伝ってくれるのだが(強制発動してなおかつ好感度もアップするイベントを持つヒロインは1~4の中では星川のみである)、都子の影が濃すぎるためにあまり知られていない。
しかも、攻略対象として最初に必ず登場するヒロインであるにも関わらず、電話番号は都子に教えてもらわなければならない(聞かないまま都子ルートに突入するともう二度と教えてもらえなくなってしまう)。
彼女自身のキャラクターは決して悪いものではないのだが、『ときめきメモリアル』という、かつて一世を風靡したシリーズの最新作の看板を背負ったメインヒロインを務めるには色々と不遇が多すぎたことが災いし、さらに公式が自重しなかったために「ときメモのメインヒロイン」らしさを感じにくいキャラクターになってしまった。
実際、冷静になって彼女を良く見てみれば、
・顔:メインヒロインらしい美少女顔
・スタイル:バスト83となかなかのもの
・性格:明るく元気で誰にも優しいクラスの人気者、看護師になるという夢に向かって頑張る努力家
・ポジション:主人公のクラスの委員長、後に生徒会長
と、誰が見ても申し分ないメインヒロインっぷりなのである。
唯一つ、残念ながら『ときめきメモリアル』シリーズでは主人公との大切な思い出を持つ幼馴染が優遇されているからとしか言いようがない。
ここまで悲惨な意味で「出るゲームを間違えた」のは彼女くらいのものであろう。
文句は公式でも酷い扱いをしているコナミに言ってくれ。
強く生きてくれ星川さん!
おまけ
パラメータの調整次第では、「皐月からの生徒会勧誘を回避」「ハルちゃんやエリサ・D・鳴瀬を登場させない」「トリプルデートを爆弾点灯および主人公の病気で回避」することにより3年間、星川と2人っきりの学園生活を送ることが可能である。