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ハシュマル(MA)の編集履歴

2019-03-08 13:14:05 バージョン

ハシュマル(MA)

はしゅまる

ハシュマルとは、TVアニメ「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」に登場するモビルアーマーである。

概要

300年前の厄祭戦の発端となったモビルアーマーの一機。

本来は300年前当時の機械化思想による戦争の無人化・効率化によって、「敵を倒す」事を基本コンセプトとして開発された機動兵器である。

しかし、進みすぎた機械化思想の果てに「人を殺す」という基本コンセプトに変化、忠実に暴虐の限りを尽くす殺戮兵器へと変貌した。

モビルスーツを超える機体サイズと、レールガンの直撃でも傷一つ付かないナノラミネートアーマーによる堅牢な装甲、ビーム兵器をはじめとした豊富な武装を備えている。

機体名称は主天使ハシュマルに由来し、そのシルエットは鳥や翼竜を彷彿とさせる。

なお、ハシュマルという名称は「多数量産された同型機の中の一個体名」であり機体の通称ではない。


外部からの操作を必要とせず、機体自らが状況を判断し、独自に戦闘行動を取る無人機であり、良心の呵責に悩まされる事無くそのコンセプトを成し遂げる事が出来る。

行動原理も基本コンセプトに忠実であり、戦闘では敵機のコックピットを執拗に攻撃する他、人口密集地への攻撃を優先的に行う。


また、モビルワーカーに似た無人随伴機「プルーマ」を多数従えて物量戦を展開する事ができ、本体にもマイクロウェーブによるエネルギー供給機能を備える。

運用に人間が介在しない為、状況に応じて資材を奪取、消耗品である燃料や修復材料等を調達する判断力を持ち合わせており、プルーマを使い本体の修復・補給を行う事でメンテナンスフリーを実現している。

ガンダム・フレームをはじめとする厄祭戦時代のモビルスーツは、これらモビルアーマーに対抗する為に開発された物であり、その為モビルアーマーはモビルスーツの存在を「敵」と学習・認識している。


ハシュマルをはじめとしたモビルアーマーを撃破する事は困難を極め、戦時中はこれを撃破した者に「七星十字勲章」が授与された。

ギャラルホルンでは当時の勲章の数によってセブンスターの席次が決定されており、その影響力は彼らの子孫達にも受け継がれている事から、モビルアーマーの存在が如何に脅威であったかを知る事が出来る。


モビルアーマーが殲滅された事で厄祭戦は終結したが、それから300年後、火星のハーフメタル鉱山で複数のプルーマやガンダム・フラウロスと共に休眠状態に陥っていた機体が鉄華団によって発見された。

鉄華団は発見された機体の対処についてマクギリス・ファリドに協力を仰ぎ、マクギリスも機体の調査の為に火星に赴くが、この行動を謀反と捉えたイオク・クジャンが発掘現場にモビルスーツ部隊を展開。

その際、一番近くに居たイオクのレギンレイズのエイハブ・ウェーブに反応し再起動し、イオク隊を全滅させ、火星各所の拠点にも甚大な被害を及ぼした。


その後も発掘現場に近い人口密集地であるクリュセを目指すが、それを阻止するために行動した鉄華団と交戦し、三日月・オーガスの乗るガンダム・バルバトスルプスとの激しい戦闘の末に撃破された。


なお、残骸は大破したバルバトスルプスの改修の為に使用されている。


作中でクリュセを目標にするかのように移動するが、300年前から時が止まっているMAは300年後の火星の状況に対応できていない。

その最たる例が農業プラントの一幕で、イオクからの攻撃で進路変更するまでMAは農業プラントの存在に気が付いていなかった。

それでもMAがクリュセに向かうのは、300年前もその方面が人口密集地であった事を示している。


本機の制御は頭部の下にある制御中枢ユニットのみに一任されているため、これを破壊する事で全機能を停止する。その難易度は「ハシュマルの猛攻と数多のプルーマを潜り抜けてユニットを防護するナノラミネートアーマーごと粉砕する」という至難極まるものである。


機体データ

全長35.2m
本体重量49.8t
動力源エイハブ・リアクター
武装
  • 頭部ビーム砲
  • 腕部クロー
  • 運動エネルギー弾射出装置
  • 超硬ワイヤーブレード
  • プルーマ

武装

頭部ビーム砲

頭部に搭載された高出力ビーム砲。

一射のみで地形を変える程の圧倒的な威力と射程を誇り、民間設備に着弾した場合の被害は甚大。

しかしながら耐ビームコーティングとして高い効果を持つナノラミネートアーマーに対しては効果は薄く(ただし、ビーム自体の熱によるナノラミネートアーマーが施されていない火器への引火・爆発に伴う破損は発生する)、対モビルスーツ・対艦用兵器としてはあまり意味を成さない。


装甲に弾かれても流動体のように拡散し、周辺にも被害を及ぼす。

発射口下には制御中枢ユニットがあり、機体の制御系などを司る重要部位が集中する弱点にもなっている。


見た目と破壊力のわりに消費が少ない兵器のようで、効果の薄い対MS戦闘でも牽制目的で多用されている。


腕部クロー/運動エネルギー弾射出装置

腕部に備えられた大型クロー。

中央部には運動エネルギー弾とその射出装置を備え、遠距離の敵にも即座に対応する。

運動エネルギー弾は弾自体が推力を持つ。

使用しない場合は機体両舷のバインダーに格納される。


超硬ワイヤーブレード

機体背部にワイヤーで連結された後尾ブレード。

阿頼耶識システムの反応速度に追随出来るだけの攻撃速度と、装甲を易々と貫通し、モビルスーツを一振りで撃破出来る攻撃力を併せ持ち、更にワイヤーはあらゆる方向にしなやかに可動する為、鞭のように振っての攻撃が可能。

ワイヤーは微量の電流を帯電させる事で粘性を得る特殊合金で精製されているが、その精製技術は厄祭戦後ロストテクノロジーとして扱われている。

接近する敵MSなどを迎撃する為の近接武装であり、阿頼耶識システムを解放したバルバトスルプスにも追いつく程の驚異的な速度で攻撃する。


ハシュマル大破後はバルバトスルプスレクスに先端の形状を変更して移植された。


プルーマ

ハシュマル等のモビルアーマーに付随する無人攻撃オプション。「プルーマ」とは伊語で「羽」の意。

モビルアーマーからマイクロウェーブを受信する事によって稼働するが、ある程度の自律性も備える。逆に指揮管制機であるハシュマルが機能停止してしまうとプルーマも同様に行動不能となる。


防御力こそ低いものの、機体出力は並のモビルスーツを上回り、サイズはモビルワーカーと同等。

モビルアーマーは機体内部にプルーマの生産プラントを持ち、時間と物資の許す限りプルーマを生産する事が可能であり、これを展開する事で物量戦に対応する。


但し、両者のサイズ差を考えるとハシュマルが本体内部でプルーマを生産することは無理があるため、監督とメカデザイナーとの対談にてデザインした鷲尾直広氏は「別に外付けの製造ユニットが存在しており生産する時だけ合体したのでしょう」と語っている。


機体が収集した周辺データをモビルアーマーへ転送し、そのデータを元に下された指示に従い行動を行う他、プルーマにもモビルアーマーを修復する為の機能が備わっており、同時に敵地からの補給資材の回収の役割も担うなど、巨大で小回りの効きにくいモビルアーマーの死角を補う手足として稼働する。

武装は内蔵型レールガンと機体後部の大型ドリルであり、戦闘時にはMSのコクピットを執拗に狙う傾向があると劇中で言及されている。


余談

本機の登場により、P.D世界のガンダムは『モビルアーマーを“狩る”存在』である事が判明したが、実はこの関係性がエイハブ・リアクターの開発者「エイハブ・バーラエナ」の名前に暗に示されている。

彼の苗字「バーラエナ」は羅語で「北極鯨」を意味するが、そこから『白鯨』に登場する巨大鯨モビーディックが連想出来る(※ただしこちらはマッコウクジラであるが)。

これと上の名前を合わせる事で、『狩る者』エイハブ船長(=ガンダム)と『狩られる者』モビーディック(=モビルアーマー)と言う、互いに相反し合う存在がリアクター開発者の名前から浮かび上がって来るのである。


機体の一部(特に頭部の下のパーツ)にはガンダムバルバトスの第4形態の両肩、両足・ガンダムバエルの肩側面パーツにも同じマークが確認できる。


疑問

劇中で猛威を振るったハシュマルだがハシュマルを始めとしたMAは厄災戦争の原因となったに関わらず知名度は異常に低い。

セブンスターズの一角であるイオクに至っては脅威を認識できずに部隊を壊滅させてしまった。

ファンからは様々な考察が出されているがハッキリしたことは不明である。


関連イラスト

センシティブな作品落書き ハシュマルwithプルーマ

ヤクザ対古代兵器(モビルアーマー)ハシュマル


関連項目

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

モビルアーマー モビルドール

シド

デビルガンダム

ガンダム・バルバトスルプスレクス

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