概要
演:ジョン・タトゥーロ/吹:チョー
実写映画版『トランスフォーマー』シリーズの第1部となる3作品および『最後の騎士王』に登場する主要人物。
演じたのはジョン・タトゥーロで、初期設定では、ロバート・デニーロやジェームズ・ウッズ等が候補に挙がっていた。日本語吹き替えは『ビーストウォーズ』のタランスや『アニメイテッド』のブリッツウィングの吹き替えを担当したチョーが担当。
決して悪人ではないものの、我が強く、偏屈で、融通の効かない性格。その為、サムやレノックスなど周囲の人間からはやや面倒な人物として見られる事が多く、第一作ではアメリカ合衆国国防長官ジョン・ケラーからも「変わった奴」と評されていた。
第1作
トランスフォーマーをはじめとするエイリアンの存在を調査する秘密機関「セクター7」の捜査官として登場。
組織の規則には忠実で融通が利かない面があり、トランスフォーマーと接触したサムを執拗に追い回すが、バンブルビーがオールスパークをコンパクトなサイズに変えた時は興奮する一幕もあった。フレンジーがセクター7本部を襲撃した際は否応なしにケラー国防長官や民間のハッカーチームと共闘するようになり、ケラーと共に火炎放射器やショットガンで応戦した。
『リベンジ』
オールスパークをめぐる戦いが終結した後、ケラーの判断でセクター7が解散となったことにより失業し、惣菜店を営む実家に帰省した(ミカエラに「ママと暮らしてるの?」と聞かれた際は、「ママが私と暮らしてるんだ」と反論していた)。
だが、組織から勝手に持ち出した資料(フレンジーの生首など)を元に、「ロボウォリアー」のハンドルネームでトランスフォーマーに関する調査を続けていた。これらの資料から、メガトロンよりはるか昔に地球に訪れていたトランスフォーマー達がいたことを突き止めていた(だが当時は上司たちから妄想扱いされ調査させてもらえなかった)。その後、オールスパークの影響でトランスフォーマーの歴史を突き止めたサムの話を聞き、再びトランスフォーマーの戦いに身を投じることになる。
エジプトでの戦いでは、デバステーターの攻撃をツインズやレオ・スピッツとともに生き延びた後、アメリカ海軍の駆逐艦に座標を送ってピラミッドから古代の装置を掘り起こすデバステーターをレールガンで撃破するのに貢献した。
政府に切り捨てられたことは若干根に持っているらしく、エジプト戦では「ただ一人、祖国に裏切られた男が、祖国のために戦う」と叫んでいた。
『ダークサイド・ムーン』
これまでの経験を綴った自叙伝を出し、その莫大な売上でレストランを経営する富豪へとのし上がり、トランスフォーマーに関する評論家の一人としてテレビ番組に出演する事はあれど、エイリアンの調査やサイト運営などからは身を引いていた。サムからディセプティコンの暗躍(セクター7でも一部の上層部しか知らなかった)を聞かされた際はほんの少しだけ迷うも、結局全面的に彼に協力する。そこで自身が危惧していた「エイリアンが人間をスパイとして利用している」という事実を知った時には驚愕していた。
ワシントン戦では、ドレッズのクロウバーに愛車から投げ飛ばされて重傷を負い、車いすでの行動を余儀なくされる。だが、サム達がシカゴに乗り込んだ際はバックアップとしてオートボットの勝利に大きく貢献した。
盟友として長年トランスフォーマーの戦いを生き抜いてきたサムのことは「エイリアンを呼び寄せるマグネット」と称しながらも、その功績は認めている。また、本作に登場するアメリカ合衆国国家情報長官シャーロット・メアリングとはかつては恋愛関係にあった。
『最後の騎士王』
トランスフォーマー達を迫害する様になった世論を考慮し、レッカーズのトップスピンらと共にキューバのトランスフォーマー隔離居住区に移住し、そこで悠々自適に暮らしながらも引き続き、トランスフォーマーに関する研究を続けている。
今作では新たにイギリス貴族で同じくトランスフォーマー擁護派のエドモンド・バートン卿と繋がりを持ち、彼のトランスフォーマー調査に協力し、情報提供をしているが、その対価としてエドモンドが加わっているトランスフォーマーを守る為の人間達の秘密組織『ウィトウィック騎士団』への加盟を要求するなど相変わらずの強かさを見せる。