堂安主水
どうあんもんど
演:鈴木勝大
概要
『仮面ライダージオウ』の登場人物で、2040年の仮面ライダー・仮面ライダークイズの変身者。ある目的の為に白ウォズの力を借り、2019年の時代にやって来た。
口が悪く態度は少々横柄だが、ソウゴ達とすぐに馴染んでクイズに興じるなど、社交的な部分もある。仮面ライダークイズに変身しているだけあってクイズには強く、かなりの博識である模様。
歴史を変えることについては「後ろ向きなやつがやること」と否定的であり、過去の時代にやって来た理由がただ「正解」を確認しに来ただけの辺りが何とも「クイズ」らしい人物である。
その目的は2040年で病床に臥せっている母への愛情を過去の実父・堂安保に確認すること。
ライダーの力を持って2019年に訪れたため、その力の存在により2019年でアナザークイズが誕生してしまうが、何故か仮面ライダークイズとアナザークイズの存在が共存できている状態となっている(共存できている理由はアナザークイズの記事を参照)。
しかもそのアナザークイズの変身者こそ、彼が探していた堂安保であり……。
本編での活躍
◎19話
街で暴れるアナザークイズと戦うジオウとゲイツの前に現れ、仮面ライダークイズに変身、2人に戦いを挑む。クイズの能力で両者を翻弄、必殺技で変身解除に追い込むと、アナザークイズとの戦闘に入るが、オーラが時間を止めたことで取り逃がしてしまう。
その後、クジゴジ堂に赴き、常磐順一郎に自身の身につけている腕時計の修理を依頼していたところでソウゴと再開する。さっきの戦いが自身の快勝だったからか、ソウゴと少し遅れて戻ったゲイツを「ヘナチョコ」と言いおちょくっていた。(それでも、2人のことをヘナチョコと言ったのはこの時だけだった)
そして、自分は仮面ライダークイズであること、2040年から来たことを明かした。(なお、黒ウォズに指摘されるまで、ウォズが黒と白の2人が存在することを知らなかった模様)
ソウゴにこの時代に来た理由を聞かれると、自身の名前とアナザークイズの正体が自分の父親であること、父親の不遇な境遇、そして上述の理由を語った。
「本当のことを知らない限り、母の時間は前には進まないと思ってな」
その夜はソウゴらとクイズ大会を楽しみ、翌朝まで寝入っていたが、ソウゴ達が独自にアナザークイズを追った先で、仮面ライダーウォズによって変身解除された実の父親、保の前に現れる。保はこの時はまだ、目の前人物が実の息子だとは気づいていなかった。
ゲイツ自身は主水の気持ちを尊重したかったのだが、仕方なくゲイツは主水の前に立ち塞がる。そのまま両者は変身し、戦闘が始まった...
◎20話
ソウゴは主水を逃すために「黒ウォズー!出てきてー!」と黒ウォズを呼び出し、彼のマフラーを使い主水と共に撤退する。クジゴジ堂にソウゴ、黒ウォズと共に戻った主水は、順一郎から以前修理を依頼した腕時計を返却される。直すには直したそうだが、何故か動かなかったと言う。順一郎は謝っていたが、主水は、自分が手にした時から動いていなかった、と語り、気にしていない様子だった。
その後、アナザークイズが現れ、現場にソウゴと向かうが、ゲイツに行く手を阻まれる。ゲイツはジオウに任せ、クイズはアナザークイズの元へ。その後廃屋でアナザークイズに追いつき、戦闘に突入。その最中、ゲイツが戦いに乱入してくるが、ゲイツはクイズではなくアナザークイズに攻撃をし始めた。狙いは自分ではなかったのかと問う主水に、ゲイツは自分の目的は歴史を変えること、主水の意思を止める気はない。と語った。
それを良しとしない白ウォズの相手は追いついたソウゴに任せ、ゲイツとクイズはアナザークイズを相手に共闘。アナザークイズを変身解除させた。
主水が保の持つものと同じ腕時計を見せることで、保も目の前の人物を、自分の息子の主水と認識する。
そして主水は、父親に語りかける。
主水「問題を出す!一つだけ答えてくれ。あんたの研究は上手くいかないかもしれない。家族と心が離れるかもしれない。その上...早死にしてしまうかもしれない...」
「でも...人生で誰かを愛したとしたら...!...それは、誰だ?」
保「お前の、母さんだ...」
主水「..... 正解だと信じる...!」
主水は、父親の母親への確かな愛を感じ、父に対するわだかまりを氷解させると共に、ゲイツへ感謝の気持ちを伝える。
ところが、アナザークイズのウォッチは未だ健在で、オーラはまたも保をアナザークイズに変身させてしまう。2人は変身しようとするが、ジオウを破ったウォズが割って入り、無理やり主水からクイズミライドウォッチを生成。フューチャーリングクイズによってアナザークイズは撃破され、ウォッチも破壊された。
白ウォズはクイズミライドウォッチをゲイツに渡し、ゲイツはそれを主水に返そうとするが、主水は断った。
それは未来を変える為に必要なものだし、これで母の時間も、自分の時間も動き出す----
ふと主水が腕時計を見ると、なんと止まったままだったはずの針がまた、時を刻んでいた。
主水は驚くと共に、晴れやかな笑顔を浮かべた。
そして、ソウゴに父親のことを頼んだ後、白ウォズから二つのミライドウォッチを受け取ってから様子がおかしいゲイツを心配しながらも、白ウォズの後へ続いた。
余談
演じる鈴木勝大氏は『特命戦隊ゴーバスターズ』で仮面ライダーと同じくバイクに乗るヒーローである桜田ヒロム / レッドバスターを演じていた。
『ジオウ』メインライターである下山健人氏は『ゴーバスターズ』のサブライターとして本編・劇場版・Vシネマの脚本を担当しており、さらには『ゴーバスターズ』のメインプロデューサーが『ジオウ』サブPの武部直美女史であるため、今回のキャスティングはその縁によるものと思われる。
ついでに、同話でジオウ・ディケイドアーマーオーズフォーム(≒タジャドルコンボ)がお披露目されたのも、ヒロムのウィークポイント(鳥類)と掛けた小ネタだと思われる。
また、仮面ライダークイズの能力に「チーターズラン」があるが、レッドバスターがチーターをモチーフにしてることにちなんだネタと思われる。
名前の由来はおそらく、『答案』と『問答(もしくは問題)』からきていると思われる。
2040年の描写は上記の母親の病室しかなく、現時点では彼がなぜ仮面ライダーとなったのかやどんな敵と戦っているのかは不明である。
最終的に、白ウォズから無理やりライダーの力を奪われたが、アナザーライダー撃破後も、ライダーであったころの記憶やベルトは残った珍しい例となった。