「抜かせ破壊者 俺たちは救けに来たんだ」
「名声のために活動しているのではない」
「安寧をもたらすことが本質だと考えている」
プロフィール
概要
「ヒーロービルボードチャート」にて、現在ワンランクアップしてNo.4のヒーロー。
忍者の様な出で立ちで、現れる際の効果音は「ドロン!」。
外見
最大の特徴は、顔の右半分を覆い隠すように折れ曲がった前髪と、まっすぐに伸びて二つに分かれた後ろ髪。元々の髪形なのかセットしているのかは不明。髪色は薄い灰色で、瞳は黒色。素顔は常に隠れていて確認できないが、イケメンの様子。
ヒーローコスチュームは紺と赤を基調とした忍装束のようなデザインで、右肩に鬼を模した黄金色の肩鎧がついている。口元の覆面と赤いマフラーで顔を隠しており、何故か地下足袋の上から草履を履いている。
人物
淡々とした少々堅いしゃべり方をしており、落ち着いた性格の人物。戦闘中の一瞬の出来事にも動じず、咄嗟に敵の個性を分析するなど、どんな場面でも冷静さを失わない。
セリフ自体はあまり多くはないが、敵が逃げたことに責任を感じたシンリンカムイを励ましたり、挑発的な言動のミルコに対して公の場だからと嗜めたりするなど、周囲に気を配れる人物でもあるようだ。
個性
『紙肢(しし)』
肉体を紙のように薄く細く伸ばすことができる個性。
一見目立たない能力のようだが、鍛錬によりその変化速度は音速を超える。
施錠された扉などの非常に狭い隙間から侵入するなど、いかにも忍者らしい使い方ができるほか、相手の体内に入り込み体内をいじって気絶させるなど、その気になれば割とエグイ使い方も可能。
発動すると肉体がまるで毛糸玉がほどけるように引き伸ばされていく。全身を引き伸ばすほか、腕や脚のみを伸ばして攻撃することもできる。想像していただきたい、音速を超えるスピードで肉体を引き伸ばして体内に侵入される様子を。
前述したとおり変化速度が音速を越えているため、引き伸ばした先端に再び寄り集まって元の肉体に戻ることで、瞬間移動に近い行動が可能になる。個性の特性上、滞空時間も長いようで、オール・フォー・ワンとの戦闘では空中の彼に肉迫し、空中で戦闘を継続した。
因みに彼はあくまで忍法として個性を使っているようだが、個性の紹介文でしっかりと否定されてしまった。
必殺技は、肉体を引き伸ばして体内に侵入し、相手の体内を弄って気絶させる「忍法 千枚通し」。
本編での動向
ベストジーニスト・エンデヴァー・ギャングオルカらとともに指名を受け、警察と合同の爆豪救出作戦に参加したプロヒーローの一人。捜査により判明した敵連合のアジトに、オールマイト、グラントリノ、シンリンカムイらと共に強襲を仕掛けた。
壁を破ってオールマイトらが強襲を仕掛け、連合の注目が逸れた瞬間に個性でアジトに侵入して扉を開錠。警察の制圧部隊をアジト内に誘導した。原作では突入前、玄関先でピザ屋を装って連合に呼びかけ気を引いた人物がいたが、アニメでは彼になっている。
突入後は死柄木の指示でワープゲートを開こうとする黒霧を個性で気絶させる。その後突如として乱入してきた脳無たちの対応に追われ、アジトにしばし留まった。
そしてオールマイトとオール・フォー・ワンの決戦の場にエンデヴァーらとともに合流。取り残された民間人の虎による救出が終わるまでオール・フォー・ワンと交戦して時間を稼いだ。
その後しばらく出番はなかったが、コミックス20巻のヒーロービルボードチャートにて再登場。神野にて共闘したシンリンカムイ・Mt.レディの2人とチームアップしたことが判明した。
そのことに対してミルコから弱虫扱いされたり、インタビューで結構いいこと言ってたのにホークスに茶々を入れられたりと、周囲から色々言われて少々あきれていた。
余談
作者によると私生活は謎に包まれており、ヒーロー活動以外では人前に姿を現さない。彼のファンの間では「隅々まで知りたい派」と「ミステリアスだからこそ良い派」でしばしば争いが起こる。私服でも忍装束だが、なぜか下駄を履いている。
コミックス11巻の裏表紙ではセキュリティサービスの広告を担当しており、「忍者ですら入れません」というキャッチコピーを使用。実際に彼が入れないのなら確かに万全のセキュリティである。