プロフィール
名前 | 鈴木美玲 |
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誕生日 | 6月12日 |
身長 | 171cm |
星座 | 双子座 |
血液型 | B型 |
担当楽器 | チューバ |
好きな色 | 群青 |
趣味 | カラオケ、青年漫画を読む |
特技 | 語呂合わせを考えるのが上手い |
好きなもの | 赤身肉、ウニ、牛乳 |
嫌いなもの | 自分 |
CV | 七瀬彩夏 |
概要
北宇治高校の女子生徒で、主人公の黄前久美子のひとつ下の代にあたる新1年生。吹奏楽部に所属し、低音パートでチューバを担当している。
どことなく他者との距離を感じさせるクールな印象の持ち主で、大勢の集まりのなかで馴れ合うことをよしとしないプライドの高さも持ち合わせている。
吉川優子や傘木希美たちと同じく、それなり以上の吹奏楽部の強豪校・南中学校の出身であり、3年間真摯にチューバと向き合ってきた楽器経験者でもある。入部時点で2年生の先輩である加藤葉月を凌駕しうるほどの技量を持つ彼女は、吹奏楽部経験者としてのステータスと持ち前の高いプライドをもって、北宇治高校吹奏楽部の新たな活動に身を投じることになる。
人物
容姿
170センチに届く長身とアシンメトリーにセットされた黒髪のショートヘアが特徴的な、凛としたたたずまいをした痩身の女子生徒。(第二楽章前編、57~58ページ、262ページ)
長い前髪が影を落とす涼やかな印象の面差しと切れ長の両目は、およそ可愛らしいという形容とは程遠いものであり、同じ低音パートの久石奏や鈴木さつきたちとは異なるクールで大人びた印象を漂わせている。(第二楽章前編、87ページ、138ページ)
大きく重たいチューバを日頃から演奏している彼女は鍛えられた体幹の持ち主でもあり、重量のあるチューバ用のケースを涼しい顔で運搬したり、一撃のもとに大玉のスイカを粉砕したりと、その痩身から受ける印象とは裏腹にパワフルな一面もうかがわせている。(第二楽章後編、151~152ページ、200ページ、296ページ)
性格
真面目な性分ゆえに人好きのしない雰囲気を漂わせる、集団で群れて騒ぎ立てることをよしとしない高いプライドの持ち主。(第二楽章前編、197ページ)
あからさまに他者との距離を置き、警戒の目を向ける様子を見た同じパートの川島緑輝や久石奏からは「警戒心の強いハリネズミ」「威嚇してばかりのハリネズミ」というような印象を抱かれている(第二楽章前編、101~102ページ)。また、同じ担当楽器の先輩である葉月も彼女のことを「ツンツンしている」と評している。(短編集2巻、29ページ)
他者と馴れ合うことに必要性を感じていない美玲は、部活動終了後に定時で下校することを常としており、いわゆる「居残り練習」等によるコミュニケーションの醸成を拒否する様子を見せている。(第二楽章前編、137~138ページ、179~180ページ)
演奏技術
吉川優子や傘木希美、鎧塚みぞれたちがかつて所属していた吹奏楽部の強豪校、南中学校の吹奏楽部で3年間チューバを担当していた楽器経験者(第二楽章前編、58ページ)。なお、入部当初はトランペットを希望していたものの、背の高さを理由としてチューバに決められている。(第二楽章前編、194ページ)
本心ではトランペットをやりたかったがゆえにチューバに対してはあまりいい思いを抱いていないものの、中学時代に3年連続でA編成のメンバーとして吹奏楽コンクールに出場するほどの経験を持っているために、担当楽器であるチューバの腕前には目を見張るものがある。ロングトーンの基礎練習において、2年生の先輩である葉月がまだ出せない音域のハイトーンを楽々と出したり、3年生の先輩である後藤卓也や長瀬梨子と並んで初見で自由曲のフレーズを読み解いたりするなど、その演奏技術は1年生部員のなかでも上位の部類に入っている。(第二楽章前編、131ページ、292ページ、短編集2巻、167ページ、183ページ、193ページ)
そのような彼女の技量は単なる練習量のみによるものではなく、音のバリエーションに関するイメージとそれを具現化・実用化するための基礎練習の段取りや、全体合奏のなかで自らの置かれた役割を知るためにフルスコア(総譜)のコピーを切り貼りしてまとめるなど、膨大かつ多様な知識・手法によって支えられてもいる。(第二楽章前編、258~259ページ、第二楽章後編、260ページ)
なお、劇場版『誓いのフィナーレ』では、葉月やさつきたちのロータリー式チューバとは異なる、ピストン式のアップライトチューバ(YAMAHA YBB-632シリーズと推測されている)を抱えている姿が登場している。
部内における活躍
新入生の体験入部期間の折に、偶然にも顔見知りの鈴木さつきと再会した美玲は、そのまま彼女と低音パートの先輩である加藤葉月に後押しされるような形で低音パートの一員となる。かねてから吹き続けてきたチューバの担当となった美玲だったが、自身の演奏技術の向上とそれを追求するための効率性を重視するあまり、さつきや葉月をはじめとするパートメンバーたちとの交流を頑なに拒む様子を見せていた。(第二楽章前編、96~97ページ、121ページ、137~139ページ)
このようなパートメンバー同士の不和を懸念する2年生の久美子は、広い交友関係を持っている直属の後輩の奏に対し、孤立しがちな美玲のフォロー役に回ってほしいと頼み込む(第二楽章前編、139ページ)。それを快諾した奏は次第に美玲との距離感を詰め、美玲もまた奏から向けられる好意にまんざらでもない様子を示していたが、肝心のさつきや葉月たちとの関係は依然として平行線をたどるばかりであった。(第二楽章前編、163~166ページ)
サンライズフェスティバルに向けた練習を行っていたある日(※劇場版『誓いのフィナーレ』ではサンライズフェスティバルの当日)、美玲のスーザフォンのベルの向きが曲がっているのを見つけた葉月は、これを直そうと美玲のスーザフォンに近づこうとする。しかし、自分より実力で劣る先輩から指摘されることに耐えられなかった美玲は、「先輩に言われなくても、わかってますけど」と不機嫌さを隠すことなくベルを直そうとした葉月の手を弾いた。さっちゃんやめなよ、と止めに入ろうとしたさつきに対しても「その呼び方はやめてって言ってるでしょ!」と遮るようにして声を荒らげ、結果としていたたまれなくなった美玲は足早にその場を立ち去ることになる。(第二楽章前編、186~187ページ)
たったひとりで物陰に逃げ込んだ美玲は、あとを追いかけてきた久美子と奏に対して、いまの低音パートには自身の居場所がないことを打ち明ける。そんな美玲の内心を察した奏は、演奏技術は美玲より劣っているが社交性では大きく勝るさつきの特質とそれを羨む美玲の立ち位置を挙げながら、しかしそれでも自分は美玲の味方であると告げた。「美玲が謝る必要なんてないよ。美玲は悪くないんだから」と奏はなおも媚びるような台詞を重ねるが、その様子をかたわらで見ていた久美子は「評価してないわけじゃないよ」と否定の言葉を挟み込んだ。久美子は美玲に対し、低音パートのメンバーたちはみんな美玲の努力と実力を認めていること、そんな美玲と仲良くなりたいと思う気持ちをみんなが持っているということを説明した。そして、プライドの高い美玲が周囲と仲良くなるための最初の手立てとして「みっちゃん」というあだ名に慣れることを提案し、それを受けた美玲は免疫をつけるために久美子から立て続けにあだ名を繰り返されることになる。その滑稽さによって吹っ切れた美玲は、清々しい面持ちのもとにさつきと葉月のもとに謝りに向かい、彼女たちとの親交を深める一歩目を踏み出している。(第二楽章前編、189~201ページ、206~207ページ)
吹奏楽コンクールA編成部門に出場するメンバーを決めるオーディションでは、持ち前の高い演奏技術を遺憾なく発揮し、1年生ながらに出場メンバーのひとりとして選ばれている(第二楽章前編、379ページ)。3年生の卓也・梨子とともにコンクールシーズンを過ごした美玲は、彼らふたりから高い信頼を預けられると同時に、これまでとがっていた性格も幾分か丸くなるなどの変化を見せている。(第二楽章後編、353ページ)
吉川・中川の代が引退して間もなく行われた部内アンサンブルコンテストでは、その演奏技術の高さから先輩・同級生を問わず多くの部員たちからグループに誘われている。結果として奏とともに金管六重奏のメンバーとなった美玲は、全部で14ものグループが競い合う部内予選において部内投票・一般投票ともに第2位を獲得するなど、卓越した実力のもとに高い貢献を見せている。(短編集2巻、167ページ、183ページ、282ページ)
主要キャラクターとの関係
鈴木さつき
低音パートでチューバを担当している同級生。1年生。
美玲はさつきを「さつき」と呼んでおり、対するさつきは「みっちゃん」と呼んでいる。
出身小学校が同じであったふたりは、同じ苗字ゆえに席が近くなることも多く、当時の先生を含めた周囲からは「W鈴木」というコンビ名で呼ばれていた(第二楽章前編、59ページ)。中学校に進学して一度は別々になるものの、北宇治高校に進学して偶然の再会を果たしている。かつてのように仲良くなろうとするさつきに対し、馴れ合いを好まない美玲はあからさまに距離を置く姿勢を見せている。(第二楽章前編、96~97ページ)
パレード練習時の癇癪とその後の和解を経て距離感を縮めて以降は、さつきから寄せられる好意にまんざらでもない反応を寄越すことも増え、相手とハグして互いの好きなところを伝える「大好きだよゲーム」(大好きのハグ)をさつきとふたりで行う様子も見せている。(第二楽章前編、259~261ページ、映画『リズと青い鳥』)
なお、身長差が20センチほどある両者は、並んで立つと「あすかと緑輝ぐらいの差がある」といった印象も持たれている。(第二楽章前編、55ページ)
高坂麗奈
トランペットを担当するひとつ上の先輩。2年生。
1年前(※久美子1年生時)に北宇治高校が吹奏楽コンクール全国大会に出場した際、自由曲のソロを吹いている様子をDVDで目の当たりにし、「1年生なのに堂々としてカッコよかった」と憧れの気持ちを抱くようになる。(第二楽章前編、194ページ)
なお、当の麗奈は久美子からそのエピソードを聞いた際に「憧れるほどアタシのこと知らないでしょ」といった感想をこぼしている。(短編集2巻、29ページ)
関連タグ
鈴木さつき - 同じ担当楽器の同級生。1年生。
加藤葉月 - 同じ担当楽器のひとつ上の先輩。2年生。
後藤卓也 - 同じ担当楽器のふたつ上の先輩で、低音パートのリーダー。3年生。
長瀬梨子 - 同じ担当楽器のふたつ上の先輩で、低音パートのサブリーダー。3年生。
久石奏 - 同じパートの同級生。1年生。
高坂麗奈 - トランペットパートの2年生。美玲にとっての憧れの存在。