概要
2019年公開の映画『GODZILLA: KING OF THE MONSTERS』に登場した怪獣(タイタン)の一体。
その名の通り、更新世に生息していたマンモスに酷似した姿をしており、茶褐色の体毛に覆われた身体、口元から伸びる自身の体に匹敵するほど巨大な湾曲した牙が特徴だが、代わりにあの長い鼻はなく、加えて前肢もゴリラの腕ような形状になっており、ナックルウォークで移動する。さらに映画冒頭のレジェンダリーマークの場面で描かれていたこの怪獣らしき壁画では前肢に鋭い鉤爪も確認されており、さながらカリコテリウムかオオナマケモノとマストドンを合わせたような姿だろうか。
MONARCHがその存在を把握していた17体の怪獣の一体で、覚醒後は出現地点近辺で暴れまわっていたが、ボストンでゴジラがキングギドラとの戦いを制すると他の怪獣とともにゴジラの前に現れ、ラドンもろともゴジラに恭順の意を示した。
余談
「マンモス(Mammoth)」とは映画公開前に流出した出現怪獣リストの画像の表記からの俗称に過ぎず、公式な名称は「ベヒーモス(behemoth)」である(ソース)。
しかし、“マンモス”という呼称の方がどの怪獣を指すのかわかりやすいことや、日本のファンの間では既にこちらの名前の方が広く浸透してしまったこともあり、現状本当の名前で呼ばれることは殆どない。
ちなみに、モデルをマンモスにした理由についてドハティ監督は、「昆虫や爬虫類、そしてそれを合わせたようなモンスターが多くなりがちだったので、なにか大きくてモフモフした、『氷河期を生きてきました!』という感じのクリーチャーが欲しかったから」と語っている。
作品の中でいきなりマンモス(っぽいの)が出てくるというシュールっぷりからか一部では妙な人気を博しており、Twitter等では「実は『ゴジラvsマンモス』なる作品があった」という妄想ネタ(大喜利やクソコラグランプリ)まで出てきたほどである(新規怪獣という意味ではクモ型怪獣スキュラもその場面に登場しているのだが、あちらはクモンガやバンブー・スパイダーという先輩が存在していることもあり、その手のインパクトは薄目であった)。
さらに偶然にも映画公開の一週間後に日本科学未来館にてマンモス展が開催されることになっていたためか、突然のマンモスの話題に公式Twitterも(困惑気味に)反応していた。