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「もしも彼がしびれを切らして私の事を尋ねたらこう答えなさい……領域外の……妹だとな……」

CV:田中敦子

概要

世良真純と共にホテル暮らしをしている正体不明の少女。

アニメ本編での初登場は第760話『意外な結果の恋愛小説(後編)』(原作83巻FILE.6「電話と海と私」)であるが、同話のアニメ化以前に制作された劇場版異次元の狙撃手』では、彼女らしき人物がベッドの中にいるような描写がある(原作者・青山剛昌を含めた制作側が意図的に今後の原作・アニメの進展に関する半ネタバレ要素を強めた映画でもあるため)。

人物

容姿

色素の薄い髪と、世良や赤井秀一に似た黒い縁取りのような隈が特徴。髪型は世良に似たショートヘアだが、前髪は巻き毛。

年齢は言及されていないが、江戸川コナンの発言から中学生くらいとされている。

一部では、APTX4869を服薬した幼児退行者ではないかと噂されている。

性格

容姿とは裏腹に、かなり大人びた男性的な口調で話す(アニメでは演じる田中敦子の声質もあってトーンも低め)。作中ではしばしば咳き込むシーンがあり、病弱の可能性がある。

洞察力や分析力に優れ、初登場時にはコナンが仕掛けた盗聴機を発見した。また『霊魂探偵殺害事件』(以下『霊魂』)ではコナンが落とした蝶ネクタイ型変声機をその場で使いこなし、代理で眠りの小五郎を演じきっている(ただし口調は素のまま)。

非常に慎重な性格で、世良がコナンに会わせようとした際には彼単独で連れてくるように伝えさせる(ただし約束に反して蘭や園子が同行したため、結局コナンとの接見は叶わなかった)など、自分の存在をできる限り外部に見せないよう努めている。

コナンとはいまだに直接的な面識はないが、その頭脳を高く評価した一方で「信用するには程遠い」とし、ホテルも移動したほど。

一方で、羽田秀吉が七冠を達成した際滅多に見せない笑みを浮かべており(世良からは「キモイんだけど・・・・・・」と言われてしまった)、彼のファンであるかのように描かれている。そのため、後述の関係が明らかにされるまで、ファンの間では2人の関係について様々な憶測が出ていた。

本名

世良が行きつけのラーメン店に忘れていったハンカチに『Mary(メアリー)』という刺繍があったことから、それが領域外の妹の本名なのではと考えられていた。

正体

『霊魂』にて世良が領域外の妹を「ママ」と呼んだことから、正体は世良・赤井秀吉3兄妹の実母であるメアリー・世良と判明(『婚姻届のパスワード』で秀吉の母親の欄に書かれていた)。

世良の「ママ」呼びを聞き、更に10年前の世良との出会いを思い出したコナンは、領域外の妹の正体が当時出会った世良の母親と同一人物であることを確信。それにしては現在の外見が幼過ぎることから、APTX4869で身体が中学生ぐらいまで若返ったのではないかと推測している。

イギリス人だが、娘の真純が「『世良』はママの旧姓」と言ってることから日系人の可能性も示唆される(詳細は現時点では不明である)。

また『探偵団はヤブの中』の終盤、目元にマスカラが付いた灰原哀の外見が領域外の妹と瓜二つであることにコナンが気づく。

このことから領域外の妹が哀の母・宮野エレーナと姉妹関係にあり、すなわち宮野姉妹赤井兄妹が従兄妹関係である事が分かる。

原作者・青山剛昌本人は、一応ファンからの質問に対して、「赤井と明美がいとこ同士である」ことは認めている。

そして肝心の「領域外の妹」という仮称だが、「領域」は英語でterritory、略語としてterが使われることもある。

これを「妹」を英語に置き換えたsisterから取り除くと「SIS」になることから、コナンはメアリーが英国秘密情報部のメンバー、あるいは関係者ではないかと疑念を抱き、わざわざヒントを出した世良に試されている可能性に行き着いている。

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