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概要
『どろろ』のW主人公の一人。本作はW主人公とは言えどちらかと言えば百鬼丸がメイン主人公だが、作者が語感が気に入っていたのでどろろの方をタイトルにしたとのこと。
夜盗・火袋の子。「ハイハイしていた」頃から盗みを働く天性の泥棒。
物心つく前に両親が部下に裏切られたことで流浪の身となり、両親を亡くしたのち、コソ泥として独りたくましく生き延びていた。
壮絶な出自故に金と刀に目が無く、「名刀を持っている」百鬼丸に目をつけ、一方的に付け回す。(刀を欲しがっていたのは戦国の世を生き抜くためには力が必要だと考えていたため。アニメ2019年版では百鬼丸の刀に興味は無く、侍が嫌いだから人殺しの道具である刀も嫌っている)
父親譲りの強情な一本気な性格で、大の大人数人のリンチにもケロリと耐えるほどのタフさとどんな危機にもめげずに立ち向かう精神力、そして盗人に身をやつしどんなに蔑まれても人間としての誇りを失わない強さと、決して捨てないプライドを併せ持っている。
また、侍に殺された子供の敵討ちを挑もうとしたり、異形の体ゆえに人々に疎まれる百鬼丸の身の上に涙したり、両親を裏切った元夜盗仲間のイタチが危機に落ちた際に見捨てることなく助けたりと、心優しい一面も持つ。
とある理由から大変な風呂ギライで、4年近く風呂に入ってないので体臭が強烈。
必殺技は破壊音波のごとき大声を出すことで、妖怪ですら怯ませるほどの威力を持つ。
少年のように見えるが女の子である。これは手塚作品だとよくあることで、終盤に唐突に明かされるため後付け設定に見えるが、初登場時から曖昧な伏線らしきものは張られている。
外部作品においては(実写だと役者の都合もあり)成長した姿、あるいは最初から成人女性として描かれることも多い。
手塚スターシステムでも頻繁に登場するが100%男性役である。『ブラック・ジャック』第3話「ミユキとベン」では主役のベン(どう見ても百鬼丸)の舎弟として登場という原作そのまんまの役目だった。なお みなもと太郎は、『ブラック・ジャック』の「体がほとんど作り物」という百鬼丸と同じキャラクターが登場する点と、「ニヒルな主人公と彼に纏わりつく娘」を上げ、『ブラック・ジャック』を「自分で書きやすい設定に変えた『どろろ』の続編」という説を唱えている。また、『ブラック~』のピノコは「(自称)センセイのおくたん」であり主人公へモーションをかけ甘え、やはりニヒルな主人公に纏わりつく雄んなの子ペン公が登場する前作『光』でヒロインは時折“女装”して活躍し悲劇の最後を女性として迎えるのに対し、どろろは結局、女性である必然性が話で生かされない点について、手塚が「本格的妖怪世界とは馴染め」ず、作品への情熱を失った可能性を示唆している。