概要
『どろろ』の主人公、どろろ(メイン画像手前)の父親。演者は丸首ブーン。妻はお自夜(メイン画像右)。
元は農民だったが、武士の横暴に耐えかねて野盗(野武士)となり、侍を襲うようになる。
側近であるイタチの斎吾が「これからは武士の援助を受ければもっと楽な暮らしができる」と言い出し、それを突っぱねた事で、イタチ派に付いた部下たちの裏切りを受け、生まれたばかりのどろろを攫われ、代官の牢に繋がれてしまう。しかしどろろが偶然鍵を盗んでいたため脱獄し、暴風に乗じて代官屋敷の柱をのこぎりで切断、屋敷諸共代官一派を殲滅する。代官所の侍とも渡り合うが、イタチにより妻子を人質に取られ、両足に矢を射かけられたことで、足が不自由になり、盗賊稼業を続けられなくなった。
その後は妻子を連れて数年に渡り流浪の旅を続けるも、貴族の女性から乞食呼ばわりされたことに腹を立て、その近習と小競り合いを起こし、背中を槍で貫かれる。死期を悟った火袋は「ヘタクソめ…ヤリというものは、こう刺すんだ!」と貫かれた矛先で兵士を道連れにし、息絶えた。
どろろの背中には以前埋没した宝の在処が記されており、自夜によってその位置を記した地図が彫られている。しかし…。
アニメ版
平成アニメ版では少々設定に違いがあり、以下箇条書きとする。
- イタチの裏切りの際には既にどろろが立って会話できるくらいになっており、精々数年前と言ったところである。
- 代官所を攻めるシーンが無く、敵陣に攻め込もうとしたところでイタチと内通していた敵兵の矢を受けて敗北する。
- 最期は貴族の女性の衛兵との小競り合いではなく、かつて倒した侍の仲間との戦いになっている。
- 埋蔵金の在処を記した地図は自夜とどろろで2つ1組になっている。
実写映画
尺の都合で出番は短い。
一揆を企んだカドで醍醐景光の一党に村が焼かれそうになり、自ら責任者として名乗り出て村人を庇い、矢襖にされて命を落とした。