坂上田村丸
さかのうえのたむらまるもしくはさかのうえのたむらまろ
日本の中世神話に登場する日本最強の英雄
人物
平安京で語られた清水寺の縁起や、平泉で語られた達谷窟の縁起などが、時代の影響を受けながら様々な人の手で魔改造が繰り繰り返された結果、中世神話に相応しい理想の英雄として設定を盛りに盛られた。
田村丸の武具
田村語りは東北地方に最も多く伝わるが、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方と全国各地で語られる。
地方によって内容も多種多様なため、登場する武具なども多種多様である。
<刀剣>
- ソハヤノツルギ
- 三明の剣
- 鬼切
- 血吸
- 安綱が田村麻呂に奉じた太刀。鈴鹿御前との剣合わせの後、伊勢神宮に奉納。源頼光が参拝したさいに示給され、酒呑童子討伐に使われた。成立時期から勘案すると、元ネタは『太平記』の鬼切(『酒顛童子絵詞』『しゆてんとうし(絵巻)』など)
- 魏石鬼の剣
- 魏石鬼八面大王を討ち取った剣。戸放権現に納められた(『信府統記』)
- 堅貪
- 雷除鬼雷丸
- 鬼の大将が大神より打たされた100振りの剣のうち、地上に落ちた最後の1振り。のちに田村麻呂が神社を建てて奉納した(「椎ケ脇神社の縁起譚」)
<弓矢>
- 大悲弓
- 神通の鏑矢
- 角突弓(角槻弓)
- 山鳥の尾羽根の矢
- 八面大王討伐のさい、八幡神のお告げで作った33節の山鳥の尾羽根の矢(『信府統記』)
<甲冑>
<愛馬>
<宝珠>
- 潮満つ珠、潮干る珠
- 荒れた海に投げ入れて陸地にした(「有玉伝説」)