概要
ジオン軍の運用する重巡洋艦。基本的な艦体色は赤だが、一部には緑色の艦も存在する。
メガ粒子砲が開発されるより前から存在した化学燃料とプラズマロケット併用推進艦であり、当時は実体弾発射する三連装型の主砲を有していたが、一年戦争前に近代化改修を受け、メガ粒子砲とモビルスーツ運用能力を追加された。
モビルスーツ格納庫は艦首に存在し、短いながらもカタパルトを有している。このブロックは本来は突撃艇格納庫であり、近代化改修にあたりこれを転用してモビルスーツ用にしたとされている。
同軍が用いるムサイと比較すると火力とMS搭載能力に優れており、防御力や機動性にも富むため、小規模艦隊の旗艦として用いられることが多かった。
改良型のチベ級ティベ型や、近代化改修を施したチベ改も建造された。
著名な艦にグラーフ・ツェッペリンやチェーホフがある。
バリエーション
ティベ型
艦体を大型化してMS運用能力を向上させた型。ミサイルと対空砲を削減し格納庫を拡大していると言われる。MS発進口はサイドバイサイド式で艦首両舷にあり、カタパルトも2基に増設されている。
チベ改
一年戦争後にジオン共和国で運用されているタイプ。チベの近代化改修型。
艦前方のカタパルトが延長され、補助エンジンや武装もアップデートされている。
同型艦
グラーフ・ツェッペリン
『機動戦士ガンダム0080』に登場するチベ級ティベ型。艦長はフォン・ヘルシング大佐。
ガンダムNT-1の破壊を目論んだルビコン計画において、任務を遂行する特務艦隊の旗艦として作戦指揮のためにサイド6に派遣されている。作戦遂行にあたるサイクロプス隊が失敗した際の切り札として、核弾頭が搭載されていた。
最終的に艦隊諸共連邦軍に拿捕されている。
チェーホフ
外伝作品『ゼロの旧ザク』に登場したチベ級。主人公らの所属する部隊の母艦。
ティカル
『ジョニー・ライデンの帰還』に登場するチベ級ティベ型。
ザンジバル級「キマイラ」に対し、エンドラ級と共に戦闘を行った。
突出したティカルは船体やブリッジに大きな損傷を受けるが、サブブリッジからの指揮やキマイラ隊の思惑もあり、撃沈は免れる。
グルトップ
『機動戦士ガンダムNT』に登場したチベ級。
袖付きに偽装したジオン共和国軍のゾルタン・アッカネン大尉が座乗し、地球連邦軍と同様にフェネクスを付け狙う。
外観はいずれの派生型とも異なっており、カタパルト部分は外壁が増設されているほか、艦底には巨大MA『Ⅱネオ・ジオング』を格納したケージをぶら下げている。
最終決戦の際にゼネラル・レビル艦隊により撃沈された。