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福禄寿の編集履歴

2019-11-02 21:09:20 バージョン

福禄寿

ふくろくじゅ

福禄寿とは道教の神のグループ。日本では七福神の一人とされる。

概要

日本では一人の神として知られているが、中国では三人一組の神々である。

福禄寿を一柱の神として捉えるのは日本独自のもので中国語版ウィキペディアでは日本の七福神としての福禄寿が「福祿壽 (日本神祇)」という独立項目で解説されている。

木星を神格化した星の神、大熊座を構成するミザールを神格化した星の神、竜骨座を構成する恒星カノープスを神格化した寿星の神、からなる。

三人の神の名前を合わせると「福・禄・寿」となる。要するにチーム名である。


福星の神は子宝を、禄星の神は財産を、寿星の神は健康と長命の両立を授けると言われている。


カノープス星を司る道教神として他に寿老人南極老人がおり、同一視されることもある。

日本における七福神には寿老人が含まれるが、同一視によりメンバーに空きができた場合、代わりに吉祥天猩々が入ることもあった。


中国における福禄寿

「福禄寿三仙」「福禄寿三星」ともいう。

福星

福禄寿の中心に立つ木星神。如意(読経の時に手に持つ仏具)、元宝(古代の貨銭)、揮春(めでたい言葉が記された赤い紙。中華圏において春節に貼り出される)を持物とする。何らかの神仙の化身とする説があり、本体としては天官大帝、太乙天尊守財真君が挙げられる。

禄星

福禄寿三人のうち、向かって右に立つ。如意、玉板(中国における「笏」)を持つ。文運(文明・文化の発展する様子やその原動力)、官祿(官位や棒禄)を司る。「立身出世」系の財神であると言える。五代十国時代以降、送子張仙という子供を護り、生育を司る仙人と結びつけられた。この他、学問の神・文昌帝君周の文王、あるいは石奮の化身とする説がある。

寿仙

向かって左側に立つ仙人。母親の胎内で十年を過ごし、生まれながらに老人の姿をしていたと伝わる。彼が司る寿星は「老人星」とも呼ばれる。別名を「南極老人」といい、独立で祀られることも多い。日本における寿老人に相当する。白鹿や白鶴に騎乗し、杖や桃を持物とする。


日本における福禄寿

福禄寿の図像表現として、寿仙のみを人物像として描き、福と禄をそれぞれ蝙蝠と鹿で表現するバリエーションがある(中国語の発音で「福」と「蝠」、「禄」と「鹿」は発音が同じで、それにかけている)。

そのためか、日本では一人の神としても認識され、やがてそれが定着し、メンバーに様々な候補がいた七福神に、最終的に寿老人と共に固定メンバー入りすることになる。


一人の神としての福禄寿の図像表現は様々で、寿老人と被ることも稀によくある

一例として長い頭にひげをたくわえ、経巻を紐で結いつけた杖を持ち、鶴を連れて居る。


京都の天台宗寺院「赤山禅院」に祀られる「赤山大明神(泰山府君)」と同体とされ、本地は地蔵菩薩とされる。


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