カタログスペック
頭頂高 | 18.0m |
---|---|
本体重量 | 43.5t(地上戦仕様)/ 44.6t(宇宙戦仕様) |
ジェネレーター出力 | 1,330kW(地上戦仕様)/ 1,390kW(宇宙戦仕様) |
装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
スラスター総推力 | 67,000kg(地上戦仕様)/ 74,000kg(宇宙戦仕様) |
概要
地球連邦軍の汎用量産型MS。ジムの高性能化を目的とし、設計を抜本から見直す形で開発された機体。名称の「コマンド」は隊長機的な位置付け故に付けられた。
シルエットこそ他のジム系MSと大差は無いが、重MSであるドムに対抗するためにバックパックへのバーニア増設等、機動性向上が図られている。また、本機のバイザー内部はどういう訳か他のジム系とは違い、ジオン系のようなモノアイが採用されている(本機以降、ジム系列の機体でモノアイを装備した機体はジェガン登場まで存在しない)。
設計の見直しによって、スペックの一部はガンダムに匹敵する程となったが、その分生産コストも上昇し、投入された時期が戦争末期だった事も重なって、搭乗パイロットはMS経験者がほとんどだった。
地上戦仕様
型式番号:RGM-79G
ジム・コマンドシリーズのノーマルタイプであり、いわば地上戦仕様に位置する機体であるが、本機が開発された頃には地球上での戦闘は収束に向かっていた為、主に宇宙の拠点防衛用として配備された。
クリーム色と黒色に彩色された機種はスペースコロニー内とその周辺での活動を主としたコロニー戦仕様機として運用された。
このカラーリングはコロニー守備隊の制式カラーとして、RGM-119 ジェムズガンなどにも採用されている。
主武装として、コロニー壁面を破損しないようビーム兵器ではなく実体弾式のブルパップ型マシンガン=90mmジムマシンガンを装備している。
書籍『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』には、ジオン軍によって鹵獲使用されている機体が登場し、シールドは六角形の初期型、カラーリングはザク系のグリーンとなっている
『機動戦士ガンダム外伝THEBLUEDESTINY』では、宇宙戦仕様のGS型と同じ塗装が施された機体が登場。
また、バックパックの形状や寒冷地仕様のものに似ている。
シールド等細部も異なっている。
主なパイロットはユウ・カジマ、フィリップ・ヒューズ、サマナ・フェリスなど。
宇宙戦仕様
型式番号:RGM-79GS
広範囲の宇宙空間での戦闘用として配備された。
背部のランドセルの姿勢制御バーニアの数が増加している以外は地上戦仕様機との大きな差異はない。
白色と赤色に彩色されており、実体弾式のブルパップ・マシンガンのほかに高威力のビーム・ガンを装備している。
ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の主人公ユウ・カジマは、蒼く塗装されたこの機体を駆ってア・バオア・クー攻防戦に参加したと言われている。
OVA『機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル』の連邦軍の主人公ユーグ・クーロもこの機体を駆ってア・バオア・クー攻防戦に参加し、リック・ドム、ゲルググキャノンやビグロと互角に戦っている。
バリエーション
RGM-79D ジム寒冷地仕様
ジム・コマンド "ハンマーヘッド"
RGM-79GL ジム・コマンド・ライトアーマー
RGM-79SP ジム・スナイパーⅡ
ハイブースト・ジム
小説機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウに登場する、ジム・コマンドの改造機。
詳細はハイブースト・ジムを参照。
ジム・コマンドキャノン
漫画版「ザ・ブルー・ディスティニー」に登場する、ジム・コマンドの改造機。
モルモット隊のサマナ・フュリス准尉が乗る、ジム・コマンドをキャノン仕様にしたもの。
ジム・ドミナンス
漫画版「ザ・ブルー・ディスティニー」に登場する、ジム・コマンドの改造機。
モルモット隊のユウ・カジマの愛機のひとつ。後に武装追加及び塗装変更を経てフィリップ・ヒューズに引き継がれた。
ジム・タービュレンス
ガンダムビルドダイバーズWEB連載の外伝に登場するガンプラ。
ジム・ドミナンスのガンプラの改造品。
ガンダム・ストームブリンガー
上記ガンプラをさらに改造したもの。