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鳥嶋和彦の編集履歴

2019-12-12 02:27:08 バージョン

鳥嶋和彦

とりしまかずひこ

鳥嶋和彦とは、雑誌編集者。出版界における立志伝中の人物でもある。

新潟県小千谷市出身。慶応大学を卒業後、1976年に集英社に入社。


1980年代から1990年代初期、黄金時代の『週刊少年ジャンプ』(WJ)の編集部に在籍し鳥山明桂正和を担当したことで有名。『Vジャンプ』創刊編集長を務めた後、WJ編集部に呼び戻され、編集長、発行人を歴任、集英社専務取締役にまで上り詰める。


2015年8月に、集英社の子会社である白泉社代表取締役社長に就任。


逸話

鳥山明の出世作である『Dr.スランプ』でメタフィクション系のギャグシーンで度々登場しており、鳥山の原稿に容赦なく「ボツ!」と駄目出しをする様は読者に鮮烈な印象を与えた。これが、編集者という本来裏方の立場が一般の漫画読者に意識されるきっかけとなったともされる。


鳥山は『Dr.スランプ』作中で鳥嶋を憎たらしい奴として度々登場させているが、これは本当に鳥山が鳥嶋を憎たらしい奴と思っていたからである。

鳥山がおこなった最大のいやがらせとして、『Dr.スランプ』のラスボスとも言える悪の科学者Dr.マシリトが、その名前から分かるように鳥嶋をモデルにしたと言うことがある。鳥嶋はマシリトが初登場した際の原稿を見せられた時は激怒したらしいが締め切りの関係でやむなくそのまま通したらしい。


なぜ鳥山は鳥嶋をそこまで苦手としていたかについては、鳥嶋がラブコメ好きで、何かと作品をラブストーリーにもっていかせたがるため、恋愛描写の苦手な鳥山明とは意見の対立が絶えなかったからと言われている。

しかし実際のところは二人はそんなに仲が悪いわけではないらしく、まあこのあたりは仲良くケンカしな的なものなのだろう。


なお、鳥山の担当を離れてからも彼のラブコメ好きは変わらず、多くの漫画家にそう言う傾向を推奨していった。

そもそも鳥嶋は1980年代までのジャンプの三原則であった友情・努力・勝利に関しては否定的だったと明言しており、彼が出世して権力を持つにつれてジャンプからはそういう古臭いノリが撤廃されていった。男臭い熱血が売りだったジャンプを軟派路線に導いた張本人...もとい功労者として漫画史に名を残すことになる。


ビデオゲーム好きで、WJに「ジャンプ放送局」や「ファミコン神拳」のコーナーを作り、同誌のメディアミックス路線を確立。同コーナーの仕事を通じてさくまあきら堀井雄二をゲーム業界に導くきっかけをつくった。


ドラゴンクエストシリーズのキャラデザに鳥山を起用させたのは他でもない鳥嶋である。つまり、DQシリーズが今あるのは鳥嶋の貢献を抜きにして語れないのである…が、最近のシリーズは触ってないらしく、30周年のメッセージでは「最近のは知らんのですが」と述べている。


ちなみに先述の「ボツ!」は漫画作品だけでは無かった事を2019年になって明かされている。なんとドラゴンボールのゲーム化を手掛けるバンダイに対してゲーム機の進化と共にグラフィックや動き等が向上している故のクオリティの甘さを企画会議で見抜きし、ついには「知らないようだから言っておくけど、これを海賊版って言うのよ」といったニュアンスでバンダイ側に一喝し開発中止を要求しており、既に初期開発の時点で億単位かかっていた事から担当者を青ざめさせたとのこと。この徹底したクオリティ要求にはきちんとした理由があり、「ちょっとでも原作と違うところがあると(対象となる子供から)クレームが来るのはいつも集英社の方である」「プレイする側の視線に立ってない」のが最大の理由であったという。(ゲーム業界で似たエピソードがある点では宮本茂のちゃぶ台返しの逸話に近い)


彼をモデルにしたキャラクター

Dr.マシリトが敵キャラながら大きな人気を得たこともあってか、その後に彼が担当した漫画家が彼をモデルにしたキャラクターを作中に登場させており、手塚漫画のスターシステムのような扱いにもなっている。

  • 「キン肉マン」トリシマ
  • 「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」マトリフ
  • 「とっても!ラッキーマン」トリシマン
  • 「幕張」嶋鳥和彦
  • 「桃太郎伝説シリーズ」および「桃太郎電鉄シリーズ」あまのじゃく
  • 「桃太郎電鉄シリーズ」キングボンビー
  • 「Vジャンプ」読者コーナー 総統マシリト
  • 「Drスランプ アラレちゃん」:Drマシリト

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少年ジャンプ

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