概要
2022年8月18日に発売された台湾製ソウルライクアクションRPG。
疫病と錬金術によって混沌に陥った世界を描いたダークファンタジー作品。
ゲームシステムとしてはSEKIROとBloodborneの影響を強く受けており、「跳ね返し」を主軸とした剣戟アクションで敵に挑んでいく。
ストーリー
周辺諸国に疫病が蔓延する中、高度な錬金術によって平穏を保っていたヘルメス王国。しかし、ある事件を境にして国内でも感染が拡大。王国は滅亡の危機に瀕していた。
錬金術師のコルヴスは王女アイセミーの命で治療薬「ヘルメスの答え」を調合していたが、重傷を負って記憶を失ってしまう。王族の別邸「賢者の庵」で目を覚ました彼は、忘れてしまった調合方法を思い出すためアイセミーと語らいながら自らの記憶の世界を辿っていく……
キャラクター
コルヴス
本作の主人公。鴉のような仮面と装束を纏う錬金術師。「ヘルメスの答え」の調合方法に辿り着いたはずだが、記憶を失っている。二刀流の剣術と鴉の能力を模した技を操る。
アイセミー
ヘルメス国王の末娘。王の要請で錬金術を学んでおり、賢者の庵で疫病克服のため研究を続けている。いわゆる火防女枠かつ仕えるべき主人。
エメラルド
ヘルメス王国に錬金術を始めとした様々な技術を齎した謎の女。アイセミーの師でもある。コルヴスの記憶の世界にもたびたび姿を現す。
ヴァーグ
「灰鎧公」の異名を持つ巨漢の騎士。荒廃した王都で苦しむ民を率いているが、プロローグでコルヴスと敵対して戦うことになる。その見た目に違わぬ怪力で大剣を振るう。プロローグの彼を倒す実績も存在する。
ヴルド
アイセミーの姉で「王の懐刀」の異名を持つ姫騎士。ヴァーグと共に民を率いているが、錬金術を危険視し、やはりコルヴスたちと敵対している。いわゆる弦ちゃん枠。素早い身のこなしからの鋭い突きと、連鎖爆発を起こす槍剣の投擲を得意とする。
オーダ
貧民たちが打ち捨てられた「根の底」から「黄昏サーカス団」の団長として成り上がった男。興行を隠れ蓑にして錬金術による「進化」を研究している。最初のボスなのだが、仕込み杖と蹴りを駆使した連続攻撃で多くのプレイヤーを葬り去った。また、根の底の記憶を辿っていくと変異した彼と戦うことになる。
特殊システム
姿勢・生命ゲージ
本作の敵は体力ゲージが二重になっており、通常攻撃や跳ね返しでダメージを与えると白い姿勢ゲージが削れて緑色の生命ゲージが露出していく。姿勢ゲージを削るだけでは敵を倒せず、生命ゲージが残っている状態で一定時間が経つと姿勢ゲージは回復してしまう。
爪攻撃
通常攻撃や跳ね返しの効果が薄い生命ゲージを大きく削れる特殊攻撃。威力と射程が優れる代わりに隙の大きい「長爪」と、発生が速く連続攻撃可能な代わりに密着しないと当たらない「短爪」の二種類が存在する。チャージすると「猛禽爪」になり、威力が向上するとともに敵の疫術を奪う効果が発動する。
羽矢
一定時間経過で補充される遠距離攻撃手段。低威力だが敵を怯ませやすいほか、敵が使う跳ね返し不能の特殊技「クリティカル攻撃」を阻止する効果がある(いわゆる銃パリィ)。
疫術
他作品で言うところの魔法に相当するシステム。「気力」を消費して敵の武器や特殊能力を再現した技を使用できる。近接攻撃のみならず遠距離攻撃やバフを付与するもの、体力を回復するものなど種類は多彩。加えて、どの疫術も習得レベルを上げると性能の異なる「拡張アクション」が解禁される。また、猛禽爪を敵に当てると一回限りの使用権が奪える。