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水星の編集履歴

2020-02-27 20:47:34 バージョン

水星

すいせい

太陽系の第1惑星。質量、体積ともに最小。

概要

基礎データ

太陽からの距離5790万㎞
直径4880km
表面積7479万㎞2
質量3垓3010京t
重力0.38(地球を1とする)
公転周期88日
自転周期58.65日
表面温度昼430℃夜-180℃
分類岩石惑星(地球型)

太陽系の第1惑星で、太陽から最も近い公転軌道を回転している。辰星とも呼ばれる。

軌道は楕円形であり、公転周期は約88日である。

岩石など鉱物が主体となる「地球型惑星」のひとつである。

赤道面での直径が4,879.4 km、体積が6.082721 ×10^10km2、質量が3.301 ×10^23kgであり、太陽系中の惑星で最も小さい。


古くから知られていた天体ではあるが、太陽の光が邪魔になるため、条件がそろわないとその姿を見ることが難しい。太陽に近すぎて地上からの精密な観測が困難であるうえ、他の地球型惑星(金星火星)に比べ探査の優先順位も低かった。惑星探査の対象になったのも、1974年のマリナー10号と2011年のメッセンジャーだけであるが、これにより異常に大きな金属の核を持つこと、ナトリウムを主成分とする薄い大気を持つこと、地球と同様に強い磁場を持つ太陽系では数少ない惑星であることなど、水星の特異な特徴が明らかになった。2016年には、JAXAとESAの共同ミッションであるベピ・コロンボが打ち上げられ、水星の謎の探索が進められる予定である。


「水星」の名は古代から知られた五惑星同様五行思想から取られているが、その名とは裏腹に太陽に非常に近い故に大気は薄く、地表に水分も確認されていない。重力が低く太陽に近いために大気成分も絶えず変化しているとされる。しかしながら、地中や、常に太陽光が直射されない極点近くの永久影とされる部分には氷や水があると推測されており、水素の存在も同じく推測されている。

なお、太陽のごく近くを速い公転周期(88日)と、比較的遅い自転周期(58日)で回るため、表面温度は-150度以下から400度以上まで上下するとされ、「1日」の寒暖差が極端に異なる惑星である。


衛星であるガニメデタイタンよりも小柄であり、など他の衛星や準惑星にも水星に匹敵する大きさの星が太陽系には存在するが、金属成分の割合が非常に多いため密度が大きく、質量はガニメデやタイタンと比べても倍くらいある。


この質量の圧倒的な大きさや、付近に有力な小惑星などが存在しなかったおかげで、元最小の惑星のとばっちりを食って準惑星に降格される事態は回避された。

水星の表面には「カロリス盆地」というクレーター群が存在する。カロリス盆地の反対側(対蹠点)には複雑な褶曲地形がみられるが、これはカロリス盆地ができた時の衝突の衝撃波が水星の裏側まで伝わっていってそこで重なり合い、地形を歪めたために生じたとされている。


19世紀には仮説上の惑星であるバルカンが近隣に存在するのでは無いかと言われていたが、現在では存在しないと言うのが定説。



名前は中国における五行における水属性に由来するが、ヨーロッパでは水星の象徴は水銀とされている。理由としては忙しなく動き回る様子がギリシャ神話においてヘルメスに例えられ、ローマでは流動性を持つ水銀がやはりヘルメスと同一視されるメルクリウスの伝令神としての特性に例えられた為。つまり、水星の属性は中華的に見れば水であり、ヨーロッパ的には鋼属性と言える訳である。


別名・表記ゆれ

英名は「マーキュリー (Mercury)」。惑星記号では「 」。


関連タグ

太陽系 惑星

水銀(彗星の英語mercuryは「水銀」の意味も持つ)

太陽 - 水星 - 金星 - 地球 - 火星 - 小惑星帯 - 木星 - 土星 - 天王星 - 海王星 - 冥王星

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