「溝呂木眞也、そいつの役目は終わった」
「これからは···俺が奴に代わって、この世界を闇に塗り込める」
概要
アンノウンハンドに洗脳されたメモリーポリス隊員・三沢広之がダークエボルバーで変身した第3の闇の巨人。外見は溝呂木が変身したダークメフィストと同一だが、ネクサスとの戦闘に入ると目の色が赤く変化した。
武器はダークメフィストと同じくメフィストクロー。
新しく見せた能力として、クローによる腕が分身するほどの超高速で繰り出される連続突きダークファランクス、発射された後に分裂して敵を追尾する紫色の光弾バーストクラスターや、ネクサスのエナジーコアからエネルギーを吸収する能力などを持つ。
戦闘スタイルはクローに頼りがちな面があり、ダークメフィストとの格闘戦では溝呂木の繰り出す多彩な格闘攻撃に翻弄される様子が見られた。
劇中の活躍
登場回は『Episode.32:影 -アンノウンハンド-』のみ。
洗脳された三沢は、投降しようとした溝呂木を背後から撃ち、上記のセリフを言い放った後ダークエボルバーを使い変身。その場にいた孤門一輝と西条凪、部下の野々宮瑞生を殺害しようと試みたが、そこに駆け付けた千樹憐が変身したネクサスによって阻まれ、戦闘に入る。
ツヴァイはジュネッスブルーと激しい空中戦を繰り広げ、メフィストクローを使った連続攻撃で撃墜に成功する。更に崖に激突してダウンしたジュネッスブルーのエナジーコアから光を吸収しようと試みるが、それを見ていた溝呂木が、闇の力ではなく心の光によってメフィストに変身するという奇跡を起こし、エネルギー吸収を阻止されてしまう。
当初は戦闘経験に優れるメフィストの格闘に圧倒されるが、溝呂木が変身前に負傷していたこともあり、すぐさまメフィストクローで反撃してメフィストに致命傷を負わせた。
しかし、メフィストは一瞬の隙を突いてツヴァイを取り押さえ、ジュネッスブルーに自分諸共攻撃するよう促す。溝呂木の決意を聞いた憐は躊躇いながらもアローレイ・シュトロームを発射。直撃を受けたツヴァイは身体を両断され、断末魔の悲鳴を上げながら消滅した。
それと同時に変身者の三沢も死亡し、人間の姿に戻る事もなかった。
なお、憐にはメフィストとの因縁は無く、倒した後でこの戦いに思うことは無かった。
姫矢准がまだ戦い続けられていたら、この戦いを見たらどう思ったのか、気になる処である。
余談
スーツはダークメフィストの予備のマスクをリペイントしたもの。
先代のダークメフィスト=溝呂木は悪役として長期間活躍した上に、改心の過程が丁寧に描かれていた為、「事実上のウルトラマン」、「ウルトラマンメフィスト」などと評価されることある。その一方、ダークメフィスト・ツヴァイは終盤で唐突に登場したうえ、たった一話で退場したために印象が薄いと評されることが多い。
それどころか変身者の三沢は、洗脳される以前から味方にも関わらず視聴者のヘイトを買うような言動が目立ち、同じく空気キャラと言われつつも終盤で強い印象を残したラスボスのような人気も獲得できなかった。一応、溝呂木からは「三沢もアンノウンハンドに操られただけの被害者」とフォローはされているのだが……