夜叉(新サクラ大戦)
やしゃ
「我が名は夜叉。封印の鍵である帝鍵を差し出しなさい」
概要
CV:横山智佐
華撃団大戦開会式の最中、突如帝都に現れた上級降魔。
「帝鍵」と呼ばれる道具を探している。
その姿と声は10年前の「降魔大戦」で消滅した筈の真宮寺さくらに酷似しており、天宮さくらは「どう見てもさくらさんです」と指摘したが、当人をよく知るすみれは「あれは彼女じゃない」と断言している。
だが四話終盤において、暗証番号を正確に入れて帝劇の地下に堂々と侵入したうえ、帝国華撃団に向けあの「破邪剣征・桜花放神」を放ったことにより、「夜叉=闇落ちした真宮寺さくら」という疑念を刻み込まれた天宮さくらの心に大きな傷を残し、一時は自暴自棄にまで追いこんでいる。
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ここより先ネタバレ注意
夜叉の正体
瓜二つな容姿と声に同じ技、でありながらかつての面影など皆無な人物像と、多くの者を困惑させた夜叉であったが、実は降魔化したさくら本人などではなく、ラスボスたる幻庵葬徹によって産み出された彼女の魔術的クローンだった。
外見が似てるのも、同じ技を放てるのもその事が理由であり、帝劇地下への暗証番号を知っていたのも、彼女の記憶の一部も引き継いでいるためともとれる。
しかし新生帝国華撃団との決戦で敗北した後、仮面の下に隠された人工物である証拠の醜い顔を晒した。
・自分たちが手駒として利用してきたアナスタシアを血染めの裏切りで切り捨てる冷酷非道さ。
・人間を徹底して弱い生き物と見下す
・低級降魔の鳴き声を混じらせたような野太い声。
・怪しく光る赤い目をした…当時のさくらとは似ても似つかない姿。
・人を洗脳するための降魔の仮面が取れてしまっても邪悪な殺意を露にする。
敢えて夜叉を本物のさくらのように捉えながら目を覚ますように言葉をかけてきたさすがの天宮さくらも、上述の積み重ねもあり、何度も疑ってしまったた自分を恥じながらようやく彼女が本物の真宮寺さくらではないことを確信し、そんな自分の弱い心と決別するためにも夜叉への止めを決心。
そして天宮さくらと一対一の決闘に敗れ、幻庵葬徹の名を呼びながら消滅した。
消滅した後に残されたのは、本物のさくらのものと思われる頭髪の束だった。
「幻庵様に蘇らせてもらった」と語っているあたり、セリフだけだと本物のさくらが一度殺され降魔となって蘇生された様にも取れるが、この後本物の彼女が天宮さくらと奇跡の会合を果たしており、さらには夜叉の手によって戦闘不能となった新生花組が復活を果たしたため、その可能性はなくなった。
そのため一度死亡した降魔が、幻庵によってさくらの頭髪を媒介に蘇生されたのではないかと推測される。
(※一方、漫画版第9話で自ら仮面を取った時の顔が、本物の真宮寺さくらそのものだった。
あの顔から原作通りの醜い顔に変貌するのか、それとも漫画では本当にさくら本人なのか……)
一部のファンからは「天宮さくらが真宮寺さくらのコアなファンでありながら、夜叉と本物の真宮寺さくらを見分けられないのはおかしい」と、本作の不満として意見を挙げているが、
天宮さくらは幼い頃の記憶の中でもたった一度しか真宮寺さくらと会っておらず、しかもその記憶も自然な時間の流れで改変されたもので、実際には一度も会ったことがなかった(=結局のところ本物の真宮寺さくらのことをよく知らなかった)ことが判明しているので、本物のさくらを知るすみれと違って当初は夜叉と真宮寺さくらを見分けられなかったので当然の反応でもある。
関連タグ(ネタバレ関連)
- フル・フロンタル(機動戦士ガンダムUC):彼もシャア・アズナブル本人ではなく、人々にとっての理想のシャアになろうとしていた別人であるということが共通している。
- ウォーダン・ユミル(スーパーロボット大戦OG):彼は「あちら側」のゼンガー・ゾンボルトのデータを元にシャドウミラーに産み出されたアンドロイド・W15であり、主人公部隊とは特に本物と刃をまみえる事が多かった。ちなみに、彼らのオリジナルであるゼンガーとさくらはプロジェクトクロスゾーンで共演している。