概要
人を楽しませるもの。楽しむためのもの。娯楽。
原義の"entertainment"は特に演者の技能を鑑賞することを主体とした見せ物、出し物、余興などを意味する言葉で、スポーツ・舞台演劇・演奏会・公演などを指す。
広義では、娯楽作品一般の総称ともされ、漫画やアニメ、小説や映画、テレビ番組等も含まれる。
暗黙の了解
その多くが観客や視聴者・読者を相手にした「客商売」であることから、ある種の暗黙の了解が存在する。
多くは居酒屋等でのマナーにも通じるが、露骨なヘイトや煽りが混じる、若しくは明らかに娯楽の範疇を逸脱した政治ネタ、宗教ネタ、あるいはスポーツやサブカル、有名人いじり等がタブーとされる。これらは不特定多数からの怒りや失笑を買いやすく、それが度が過ぎてしまえば業界から干される切っ掛けにもなる。
(『笑点』や『銀魂』、『聖☆おにいさん』等の例外もあるが、これらはあくまで「芸」や「作品」の範疇を逸脱していないからこそ成立していて、そもそも作品そのもののクオリティが高い。)
しかし、一定の階層からの共感や支持を得やすい上に、自身も「上から目線」になれてエクスタシーを得やすいという側面もあり、創作や仕事の行き詰まりから安易に手を出すクリエイターや芸人が後を絶たない。
逆に言えば、このような行為におよぶ当事者は自身の主義主張や自己表現を上手く「創作に落とし込む」というテクニックを放棄したわけで、この部分に手を付けはじめた頃が落ち目ともいえる。