概要
煉獄の家の者は代々産屋敷一族に仕え、鬼殺を生業としている。
炎の呼吸を使い、鬼殺隊では炎を思わせる羽織を纏って、主に炎柱として活躍する者が多い。
その特徴のある瞳や髪色などの容貌は遺伝と見られ、一目でわかるほどに煉獄家の男子は皆風貌が似ている。
主要人物
煉獄槇寿郎…元炎柱。現在は引退しており、酒に逃げている。今は亡き妻の瑠火との間に杏寿郎と千寿郎という二人の息子がいる。
煉獄瑠火…故人。槇寿郎の妻であり、杏寿郎と千寿郎の母。杏寿郎に母として柱となるための心構えを教授した。
煉獄杏寿郎…父が途中で指導を放棄したのにも関わらずほぼ独学で現炎柱となった努力家であり、どんな強敵にも折れない心を持つ熱血漢。弟想いの兄でもある。
煉獄千寿郎…剣の訓練をしても日輪刀の色が変わらなかった為鬼殺隊には入隊していない。家族想いの優しい弟。
炎柱ノ書
以下本誌ネタバレ注意
戦国時代、既に鬼狩りに所属していた煉獄家だが耳飾りの剣士、つまり継国縁壱とは深い関わりがある。
この時代から現在の煉獄一族と変わらない髪色だった煉獄家先祖は、鬼の気配を追っているときに偶然にも鬼に襲われた縁壱の身内の不幸に遭遇し、縁壱を鬼狩りに導くこととなった。そして縁壱が入隊し、鬼狩りたちに呼吸法を指導すると煉獄家先祖は炎の呼吸を生み出すという成果をあげ、炎柱となっている。
その後縁壱が鬼舞辻無惨を取り逃し、自刃の憂き目に遭おうというときには、恐らく唯一彼だけが鬼狩りの他の仲間との間に入り、止めようとしている。縁壱視点での記憶の中の煉獄家先祖は顔や名前すらも明かされていない(これは他の鬼狩りの剣士達も同じ)が、数々の描写からこの時代から煉獄の者は仲間思いの優しい人であった事が窺い知れる。
縁壱と煉獄家先祖は当時少なからず交流があったと思われ、日の呼吸についてや無惨討伐時の話などを炎柱の書に残している。
この書物にはその他にも炎の呼吸は日の呼吸の派生で生まれた呼吸法の一つであるということ、更に炎柱であるにも関わらず痣を発現できず、そして自らと縁壱の才能との差がとてつもないものだということを知るにつれ、煉獄家先祖は思い詰め、次第に苦悩していった、そんな様子が書かれていたのである。
その後、この書を読んだ子孫である槇寿郎も結果、隊士および柱としての自信を無くし柱を辞すこととなった。
因みに当初は炎柱の書を読んで以後心を折られていたため槇寿郎のことは杏寿郎に比べて心が弱いように思われていたのだが、継国巌勝や縁壱の回想から縁壱のとんでもない戦闘能力が知れ渡ると「これはメンタル折れるのも仕方ない」という認識に変化している。