コラムス
こらむす
概要
次々に落ちてくる縦三個並んだ宝石を、順番を入れ替えて積み上げ、縦・横・斜めに3つ並べて消していく、いわゆる「落ちもの」系パズルゲーム。
もともとは『テトリス』の大ヒットに乗っかってリリースされた亜種ゲー(フォロワー)の一種のその又亜種なのだが、良くも悪くもセガらしいテイストが取り入れられており、『テトリス』や後発の『ぷよぷよ』に比べると高い難易度も手伝って地味な存在なのは否めないが、後述する『連鎖』システムの始祖的な存在であるなどゲームシステムそのものの完成度は高く、現在でも落ちゲーの古典的作品のひとつとして根強い人気を誇っている。
このゲームの特色として、同色が3つ以上並んだ宝石は消滅し、消滅した宝石の上に乗っていた宝石は下に落ちるが、この時落着地点で再び同色の宝石が3つ以上並んだ場合は同様に消滅する。
これを『連鎖消し』といい、非常に画期的かつ見た目にも爽快なシステムだったためか『ぷよぷよ』に代表される後発のパズルゲームの多くに取り入れられ、『テトリス』に次いでパズルゲームのシステムに大きな影響を与えることとなった。
言うまでもなく、単に宝石を3つ並べて消すよりも4個・5個と一度に大量に消したり、連鎖においても2連鎖、3連鎖と大量連鎖を発生させると高得点を得ることが出来る。
さらに、ピンチの時の救済措置として、一定の条件下で『魔法石』という特殊な宝石が降ってくることがある。
この魔法石は落着した際、その真下にある宝石と同色の宝石を画面内から一掃してくるという一種のお助けアイテムであり、ゲームオーバーになりそうな時でも一発逆転を狙うことができる。
なお、魔法石を一番下の底辺(真下に宝石が無い場所)に落着させると、何も消えない代わりに高得点のボーナスが得られる。
このゲームは『テトリス』や『ぷよぷよ』などと異なり、落ちてくる宝石を縦横に回転させることは出来ず、あくまでプレイヤーは宝石の並び順と落着地点を操作できるのみである。
このような仕様に加え、落ちてくる宝石一個一個が大きいため画面内に積み上げられる宝石の総数が思いのほか少なく、気を抜くとすぐに画面が宝石で溢れて詰んでしまうため、他の落ちゲーに比べて難易度は各段に高い(後発の続編作品ではある程度緩和されているものもある)。
とりわけ、このゲームにおける重要テクである『斜め消し』と『連鎖&大量消し』をマスターできなければ高得点を叩き出すのは不可能に近いだろう。
シリーズ化もされ、ルールが追加された『スタックコラムス』、『コラムス3〜対決!コラムスワールド〜』、『スーパーコラムス』、『サクラ大戦花組コラムス』なども発売されている。
なんと他社ハードではPCエンジン版や、スーパーファミコン末期にはニンテンドーパワーでメディアファクトリーから発売された「スーパーファミコン版コラムス」が存在する。スーパーファミコン版は現在ではそれが書き込まれたSFメモリカセットが見つからない限り入手困難。(後にセガ直々のコラムスは3DSバーチャルコンソール・ゲームギア版とセガ3D復刻アーカイブス3収録のメガドライブ版がリリースされている)
誕生秘話
メガドライブでテトリスを発売しようとしたさい、版権問題が発覚(セガは、ATARIの子会社が習得したライセンスの使用権を借りていた。しかし、ATARIの習得していたライセンスには、アーケード及び家庭用は含まれていなかった。その事実は、任天堂が独占ライセンス契約がされたことが公表されるまで、ATARIもセガも知らなかった。(いくつもの仲介業者をまたいで契約交渉をしていたので、認識のズレが発生してしまっていた。))
そのため発売中止となり、(一部在庫が流失し、海賊版として出回ってしまっが。)(SEGAAGESの隠し要素を除けば、)メガドライブミニで再開発収録されるまで、メガドライブ版テトリスは、公式で発売されなかった。
その悔しさを元にオープンソースのPC OSに標準収録のゲームのライセンスを念には念を入れて習得
魔法石を追加して、コラムスは誕生した。
デバッグ作業中、魔法石の一部を画面外にすると、魔法石を二度使えるバグが発覚した。
しかし、ある程度技術が必要になるので、別のバグの引き金にならないか調べたうえで、テクニックの一つとして残された。